新潟の名物に笹団子がある。
この間、テレビを見ていたら、NHK、Eテレ「グレーテルのかまど」で取り上げていた。
https://www.nhk.or.jp/kamado/recipe/245.html
まず、芥川賞作家であり、新潟市出身の新井満氏が、奥さんとのなれそめが笹団子であることを紹介していた。
新井満といっても、たぶん知らない人が多いと思うが、『千の風になって』の原詩を訳し、作曲した人といえばわかるかもしれない。
新潟から東京へ行く時の特急ときに隣合わせた奥さんに笹団子を勧めたのが縁であるそうだ。まだ、上越新幹線がない時代だ。
現在、北海道の田舎にいるそうであるが、今でも、笹団子を冷凍にして、いつでも食べれるようにしているそうである。
そりゃそうであろう。奥さんとの大事ななれそめであれば、粗略には、扱えない。わざわざ新潟から取り寄せているのだろうか。
番組では、俳優の瀬戸康史くんが笹団子を作るのだが、とても手間がかかるのがわかる。到底、家庭で作るのは無理なような気がする。まず、笹とよもぎが、普通の家庭では手に入らないはずだ。笹をイグサで縛るのも面倒だ。
農家ではないので、自分が子どものころ、母が作っていたという記憶はない。というよりも、笹団子がどうも苦手であった。
バナナのように包んでいる笹をむいて食べるのだが、うまくむけない。笹がだんごにこびりつく。それをとるのが面倒だった。
間違って、笹を食べるなんてこともあったが、これがまずい。あわてて、口から、笹を出すなんてこともあった。
しかし今では、笹の香りが妙に新潟の郷愁を醸し出すような気がしてならない。どうも田舎くさいが、新潟らしさでもある。
5月の連休に長女夫妻が住む愛知県岡崎を訪ねたが、「お土産は何がいい」と聞いたら、思いがけず、「笹団子」と聞いて、少し驚いた。
5才になる孫が、おいしそうに笹団子をほおばるのを見て、幸せな気持ちになったのは言うまでもない。
ところで、粒あんとこしあんがあるが、我が家は、つぶあん派である。
参考:
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%B9%E5%9B%A3%E5%AD%90

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