主な活動場所
武蔵野中央公園(スポーツ広場・A面)
https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index059.html

事務所:東京都武蔵野市中町1丁目23ー5

 「第1回小野澤クリニック」の動画と個人的レビュー

2018-06-26
6月10日に実施した、小野澤クリニックの動画をアップしました。
ゲームの内容も然る事ながら、ゲームの合間に次のゲームに向けて子供たちが作戦を練る姿、子供達の笑顔、スタート時に挨拶する時と最後に挨拶する時の子供たちの変化にも着目してご覧ください。
コメントもよろしくお願いします!

https://youtu.be/9ZgVj7zza-U

同クリニックで実施したメニュー等を簡単に纏めて以下に記載しました。
参加した感想・気付き、ご覧になった感想・気付きをコーチ間で共有することが、今後のコーチングの成長に繋げられるものと思います。

小野澤クリニックについては、第2回を7月1日に、第3回を7月22日にそれぞれ予定しています。

【共通事項】
●チーム分け
1チーム当たりの人数は5〜6名程度が適当。
全てのゲームが2チームでの対戦になります。
チーム毎にビブスなどで色分けして、各生徒がどのチームのメンバーかがわかるようにしておきます。
出来るだけ学年混成チームになるように(1つの学年が偏らないように)配慮します。
●準備する用具
ラグビーボール、ビブス、マーカー、カラーリング(プラスチック製、ウレタン製などがあるが、今回は体育館での活動であるため、踏んでスリップせぬよう、ウレタン製を使用した)
名札用にガムテープ、マジックペンもあると良いです。
●コーチの役目
子供同士が「どうしたら勝てるか」の糸口を「自分で考える」、「考えを共有する」プロセスを見守ります。
コーチは絶対に「こうした方がうまくいくんじゃない?」というようなことを言わず、「子供たちが考える邪魔(安易に回答を与えてしまうこと)」をしないでください。
せいぜい、「どうしたら良いと思う?」と議論を促す程度で静観してあげてください。

①マーカー三目並べ
●使用する用具
マーカー2色各4〜5枚
カラーリング9本
ラグビーボール各チームに1個(バトンとして使用します)
●ゲームの準備
スタートラインを引き、その10〜15メートル先に、マーカーが置けるサイズのマスを3*3の正方形で用意します(カラーリングなどを使用する場合は、敢えてリングの色並びが規則的にならないようにします)。
スタートラインとマスの間、スタートラインの1メートルほど先にマーカーを置きます(色分けせずバラバラに置きます)。
各チームに自チームのマーカー色を決めてもらいます。
●ゲームの進め方と勝敗
9個のマスに自チームのマーカー3枚を縦横斜めの何れか一列に並べる早さを競うゲームです。
ボール(バトン)を持った走者のみが、マーカー1枚をマスに置くことが出来ます。
ホイッスルの合図でスタートした第1走者は、チームの目の前にある2色のマーカーから、予め決めておいた自チーム色のマーカーを拾い上げ、マーカーが置かれていないマスに置き、スタートラインに戻り、次走者とバトンタッチして、チーム列の最後尾に座ります。
バトンを渡された次走者は、前走者と同じことを繰り返します。どちらかのチームのマーカーが3枚並び、その走者がチーム列の最後尾に座ったところでゲーム終了です。
●生徒の反応(戦い方をどう変えたか)
①バラバラに並んでいたマーカーを、自チーム色が目の前に来るように揃えた。
②走者でない控えの選手が、マーカーを置く位置を考えて伝えることにした。
③マーカーを置く位置の伝え方について、誰が指示してもわかるようにチーム全員で共有した。
●ゲームのアレンジ

②オノタケ式ボールゲーム(アレンジ)
●使用する用具
マーカー2色各4〜5枚
カラーリング8本(4色*2本)
ラグビーボール1個
●ゲームの準備
10メートル*15メートル程の広さのゲームスペースを用意します。
2色2本ずつのカラーリングをゲームスペースの4隅に近い位置に並べます(動画参照)
●ゲームの進め方と勝敗
2チームを攻撃側チームと守備側チームに分けてゲームを行います。先攻、後攻はトスで決めます。
攻撃側チームが、ボールを持った状態で同じ色のカラーリング2本を連続して踏めば得点。
タッチフットと同じ要領で、守備側チームのタッチ(片手タッチ不可)の回数が規定の回数を満たすか、ボールがゲームスペースから出るとターンオーバー。
攻撃側チームがファンブルしたボールを守備側チームが拾った場合や、守備側チームがインターセプトした場合もターンオーバー。
ファンブルしたボールを攻撃側チームが拾えば攻撃継続。
得点のために同色のカラーリングを連続して踏むプレーヤーは、同一プレーヤーでなくても良い。
また同色のカラーリングを連続して踏む間、ターンオーバー、或いはボールを持ったプレーヤーが他色のカラーリングを踏むと、その連続は途切れます。
但し、この間において発生するパスは、何度発生してもカラーリング連続踏みの回数を途切れさせない。
ホイッスルでゲームスタート。
一定の時間が経過するとゲーム終了。得点の多い側のチームが勝ちになります。
●生徒の反応(戦い方をどう変えたか)
①試合が終了するや否や、自然にハドルが組まれ、作戦会議に突入。コーチは横で聞き耳を立てる。②以下の確認を相互に行っていたようでした。
普段のミニラグビーの試合では見られない光景に驚かされました。
②ボールを散らして相手を翻弄する。スペースを使うことを考えていました。
③カラーリング付近に仲間を配置すること。各選手のポジショニングについて考えました。ゴールが複数あるため、ボールと仲間の位置で各人の役割が変化することを理解している子もいたりして、驚きました。
④パスを受ける仲間が自分の位置の伝え方について、誰が指示してもわかるようにチーム全員で共有した。コミュニケーションの取り方について考えました。マンツーマンでディフェンスが居るので、邪魔されずにボールを受け渡す方法を考えているようでした。
●ゲームのアレンジ
ターンオーバーされた攻撃側チームは、両手を床につかないと守備を開始出来ないようにしました。
ターンオーバー時、最初のボールキャリアはレフリーの2カウントまで無敵(タッチ無効)にしました。但し、そのプレーヤーがリングを踏んでもノーカウント。

③タッチフット
●使用する用具
ラグビーボール1個
●ゲームの準備
15メートル*20メートル程の広さのゲームスペースを用意します。
ゲームスペースは短辺を縦に、長辺を横に使います。
●ゲームの進め方と勝敗
2チームを攻撃側チームと守備側チームに分けてゲームを行います。先攻、後攻はトスで決めます。
タッチフットと同じ要領で、守備側チームのタ
ッチ(但し、ダブルタッチ<2名の異なるプレーヤーによる2度タッチ>。片手タッチ不可)の回数が規定の回数を満たすか、ボールがゲームスペースから出るとターンオーバー。
回しかタッチされていない
ルールはタッチフットと同じ。ノックオン、スローフォワードでもターンオーバー。
アドバンテージルールもあり。
ホイッスルでゲームスタート。
一定の時間が経過するとゲーム終了。得点の多い側のチームが勝ちになります。
●生徒の反応(戦い方をどう変えたか)
①三目並べ、オノタケ式ボールゲームでの経験から、自分達で考えてプレーする意識が高まった様子です。②以下の確認を相互に行っていたようでした。
②ダブルタッチを早く成立させるため、ラインを形成すること、2人の仲間と一緒に行動することを提案する生徒がいました。
③防御側チームは、相手チームのボール展開に対応するため、誰に言われるでもなく、ディフェンスラインを形成することを仲間に提唱する生徒がいました。
(補足)ディフェンスについては、いきなりタックルではなく、ライン形成、ノミネート、前進、タックルといったプロセスを自分たちで考えて段階的にマスター出来るようになるのが理想的ですが、そこをコーチが教えたがらず、生徒が考えて解とするまで我慢すると、生徒の内に「コーチに教えられたことをやらなければならない」という発想が存在しない、遭遇したシチュエーションに応じた自由なプレーに繋がるものと思います。
●ゲームのアレンジ
今回は実施していませんが、タッチする箇所を身体でなく、ボールに限定すると、ボールにタッチされまいと振る舞うので、自然にオフロードの動きを取らざるを得ない環境を作ることが出来ます。