主な活動場所
登山  
 春秋冬:首都圏近郊の山 
 夏  :日本アルプス、東北の山

定例会
 月一回 : 文京区内施設

 蓼科山

2018-08-20
【日程】2018年8月18日(土)
【行程】
高尾駅(6:30)→大河原峠(10:15)→双子山(10:40)→双子池(11:15)→亀甲池(12:00)→天祥寺原(12:30)→蓼科山荘(14:30)→蓼科山山頂(15:00)→蓼科山荘(16:00)→赤谷の分岐(16:20)→大河原峠(17:30)→高尾駅(22:45)
【参加】5人
【天気】青天

今回はなかなか宿泊登山の予定が…という人たちのために涼しい蓼科山へ、と企画していただいた山行でした。
6時半に高尾駅に集合し、車を走らせてしばらくするとアルプスや八ヶ岳が次々と雄大な姿を現し、今日の山行に対する期待はどんどん膨らんでいきます。
そして大河原峠につくと、まだ駐車場なのに遠くの山々までくっきりと見渡せる絶好の青天が目の前に!
軽く準備体操をしてから本日の山行スタートです。
ゆるやかな上り坂を登っていくと、間もなく双子山に到着です。広い山頂からは360度の素晴らしい展望が広がっていました。
「ここで山ごはんするのもいいね」とおしゃべりをしたり、写真を撮ったり、山頂を楽しみながらゆっくりと通過していきます。
そして苔むした林道を下りながらしばらく歩くと双子池に到着です。
青天そして弱い風と好条件に恵まれた双子池の景観はまるで東山魁夷の絵画のように、ゆるやかな林の輪郭が翠色の湖面に映りこんでいました。

雄池、雌池と2つの池を堪能しながら亀甲池に向かいます。
亀甲池は双子池とはまた趣を異にする森の中に囲まれたひっそりとした佇まいの池でした。
そろそろおなかもすいたしこの辺でお昼を…と思っていたのですが、今年は水が多いのか池が膨張し、適当な休憩場所を探すことができずに断念。
あきらめて天祥寺原の「原」という文字に期待しながら次の目的地・天祥寺原へと進んできます。
ところが天祥寺原も登山道にまで水びだしになっている箇所があるような有り様で、休憩に適した場所をなかなか見つけることができません。それでも少し歩くと、乾いた背の低い草むらの平地をみつけそこでお昼にすることにしました。
草むらの中にいるためか、たくさんのトンボが目の前の草や枝に次々と止まっていきます。そんなトンボたちの姿を楽しみながらお昼を終えて、いよいよ蓼科山への道のりが始まります。
蓼科山に向かって登り始めて少し経った頃、単独山行ののおじ様とすれ違い、
 「この後、河原だよ、河原!歩けなくはないけど大変だからね!!」
と声をかけられます。
そして間もなく、このおじ様の予告通りの河原…というより土石流の流れた跡では???と疑いたくなるような場所に到着しました。
この土石流の流れた跡のようなところが蓼科山荘に向かう登山道のようです。
そんなにかからず普通の登山道に戻るのかなと期待したのですが、結局、蓼科山荘につくまでずっとこの土石流の道を歩くことになりました。

大きな岩や浮石の多い不安定な足場に苦しみながら、やっとの思いで蓼科山荘に到着です。
蓼科山荘の前で軽く休憩をし、いよいよ山頂への道を歩き始めます。
この山頂への道もやはり岩の多い急な登りでした。
しかも、山頂に近づくにつれて徐々に斜度が増していきます。
ただ、先ほどの土石流の道よりは足場がしっかりしていて歩きやすいように感じました。
30分ほど登り、山頂にたった瞬間、あまりに雄大な景色に思わず立ちすくみます。
ごろごろと大きな岩で覆われ荒涼とした感じのする蓼科山の広い山頂、そして目の前には雲一つかかっていない南八ヶ岳や浅間連邦の存在感ある山並み。

「今日はいい景色が見れるに違いない」と朝から期待していたけれど、その大きな期待を更に大きく超えた絶景は言葉にできないほどの感動を与えてくれました。
今夜はこのまま山頂ヒュッテに泊まって星を眺めたい…と思いを残しつつ、下山をはじめます。
途中、縞枯れしている林を抜けたりしながらゆっくり歩いて出発地点の大河原峠に戻ってきました。
そして、下山後はすずらんの湯で体を癒しつつ、高尾駅の終電を気にしながらの帰宅の途となりました。
蓼科山・双子山と素晴らしい景観を持つ2つの山頂や、趣のある2つの池、そして、明るいところも苔むしたところもある樹林帯や岩場など、次々と変化していく行程を楽しむことができた蓼科山山行でした。
山行リーダー、車を運転していただいたSさん、ご一緒していただいた皆さま、とても素敵な1日をありがとうございました。