主な活動場所
浜松市立積志中学校

 祝3位入賞!第48回レッドウイング・ホンダカップ兼静岡県大会西部地区予選(中体連の部)結果

2019-11-20
2019年10月今年もレッドウィング・ホンダ・カップが開幕した。この大会は、中体連の静岡県大会西部地区予選も兼ねている。当初12日が予定されていたが、「台風19号」が上陸し延期を余儀なくされた。19日も雨で再延期され、20日の遠州灘海浜公園凧揚げグラウンド、通称「たこ場」は、中学生のチームであふれかえった。

今年のホンダカップにブロック予選はなく、新人戦の結果を反映したトーナメント方式となった。新人戦2回戦で、開誠館に敗れてしまった積志中にとっては、痛い話である。緒戦の相手は、磐周地区1位の神明中であった。地区1位だけあり手ごわい相手で、一進一退の互角で前半は0-0。しかし後半14分、スローインからのボールを運びゴールした。その後、積志は自陣に押し込まれ危ないシーンもあったが、何とか逃げ切り1-0で勝利した。 
1回戦;積志中 vs 神明中 1:0 〇

2回戦の相手は曳馬中であった。結果は0-0と互角の結果となったが、実際に内容を見ると7:3くらいで押されていた印象である。危機的なシーンが何度もあり、何とか耐え忍んでいた感じであった。極めつけは後半17分、積志のキーパーが痛恨のレッドカード退場となり10人になってしまったこと。この時のフリーキックもバーに救われた。しかし積志は守護神の退場で、雰囲気的にはほとんど負けた感じだった。何とか時間切れとなりPK戦に。ところがここで、交代したキーパーがスーパーセーブ。相手のミスキックもあり、奇跡的に勝利したのだった。
(実はこの前日、急遽決まった練習試合で、新人戦王者の浜北北部中に半日間みっちり稽古をつけてもらったという事情もあった。情けない話だが、みな結構ヘロヘロになっていたらしい。言い訳にもならないが・・・)
2回戦;積志中 vs 曳馬中0-0  PK4-2 〇

3回戦、トーナメント的には最初の難敵と遭遇する仕組みになっている。今回それは、「新人戦浜松8位」相当の入野中になると予想された。しかし入野中を倒して上がってきたのは江西中であった。この試合は両者点の取り合いとなった。キーパーは交代したまま続投である。先制したのは積志で、前半5分パスをつないでのゴール。しかしその直後、積志のファールからフリーキックを得た江西はヘッドで決め同点。さらに前半9分、ロングパスが裏へ抜け江西中が追加点。後半11分、積志はゴールキックをうまくつなげ相手ゴール前へ。キーパーのクリアミスを奪ってゴールし追いついた。後半20分、積志は中盤から裏へのロングパスがつながり、ゴール。3-2で勝利し、今大会ベスト8に入るとともに県大会出場を決めたのだった。
3回戦;積志中 vs 江西中 3-2 〇

準々決勝の相手は、強豪北浜中とのPK戦を制して上がってきた丸塚中であった。積志中の当初の目標は県大会出場であり、準々決勝から先は「僥倖」以外の何物でもない。選手も親たちもベスト8に残れたのが、正直意外ですらあったのだ。どんな強い相手と戦うのか、ビクビクしてしまった。試合が始まると、やはり丸塚中強!だてにベスト8じゃない。6:4くらいで押され気味。この試合は積志のディフェンス陣、レッドから戻ってきたキーパーがよく耐えた。もちろん積志のシュートシーンも何度もあったが、相手のディフェンス、キーパーが上手くてゴールできない。そして時間切れ、再びPK戦と相成ったのだった。ここで戻ってきた積志の守護神が、相手の一人目をスーパーセーブ。これで流れができたのか、PK戦にまさかの勝利。選手も親たちも、「ウソでしょ?」というのが正直な感想だった。
準々決勝;積志中 vs 丸塚中 0-0  PK3-1 〇

準決勝の相手は篠原中であった。1年生大会県4位、新人戦ベスト8の紛れもない強豪である。これは準決勝戦なのだから、当然と言えば当然なのだが。積志中は思ってもいなかったベスト4で、出られるだけでも嬉しくて仕方がないのだが、同時にボコスコにやられるのでは?という恐怖もついてくるのだった。しかし試合が始まってみると、意外と互角かもという展開。確かに強いが、ボコスコにやられるという程の差はなさそうである。それでも前半2点を先制され、0-2で折り返す。積志はベスト4にまで上がれた嬉しさで、後半も闘志は衰えず、後半6分相手ゴール前の攻防から1点を返す。そして更に18分、相手ゴール前に上がったボールをヘッドで押し込み、遂に追いついたのだった。そして時間切れ、またしてもPK戦となった。もしやまたしても幸運が・・・と夢想したものの、現実は厳しく相手のキーパーが好セーブを連発。積志はついに敗れてしまった。
準決勝;積志中 vs 篠原中 2-2 PK1-4×

もう一方の準決勝は開誠館が高台中を1-0で下し、積志中の3位決定戦の相手は高台中となった。積志は強豪丸塚中、篠原中と互角の試合ができたことで、高台中との試合は臆することなく臨むことができたようだ。実際試合はほぼ互角で、前半は0-0で折り返す。後半17分積志はゴール前の混戦から先制を許してしまう。しかしこのまま時間切れかと思った最後の30秒、ラストチャンスとなったコーナーキックをヘッドで決め、1-1と追いつきそのままタイムアップ。今大会4回目のPK戦となったのだった。PK戦はこちらの一人目を止められてしまい、そのままお互いミスなく進みもうダメかと思ったが、四人目となったところで相手もミス、その後サドンデスに突入。先行の相手七人目が吹かして外し、積志七人目となった。実はこのM選手、サッカー少年団時代のあるトラウマから、今までPK戦を外れていたのだが、この大舞台でついに出番が回ってきたのである。「おいしいトコもらうね。」と強気の発言をしつつも、本人も苦笑いしつつボールをセットしに行ったが、その途中キーパーを務めていたI選手から「大丈夫、大丈夫、外しても勝つから」という力強い言葉がかけられた。そしてM選手は見事、トラウマを乗り越えゴールを決めたのだった。
3位決定戦;積志中 vs 高台中 1-1 PK6-5〇

ホンダカップ3位!積志中は思ってもいなかった快挙に沸いた。
ここまで来て積志中サッカー部の面々は、はっきりと学習した。自分たちは決して強くはないが、頑張りようによっては勝ち進むことも可能だということを。
今大会積志だけでも、PK戦が4回もあった。どのチームもまだそれほどの差はないのだ。これからの頑張り次第で、結果はいかようにも変わってくるのだ。

追記;決勝は1-0で開誠館が篠原中に勝利した。