主な活動場所
横浜市栄区
ホームグランド:桂台小学校

 第3回 ゆっくり 見守りましょう

2020-01-21
公田SCの新年度がもうすぐ始まります。

誰が担当コーチなのか、クラスが変わる事で期待や不安があったりしますよね。
クラブも、子供たちがベストな環境をギリギリまで熟考していますので、
新体制の発表までもう少しお待ちくださいね。

さて、今回は「めざせ!ベストサポーター」から
「ゆっくり 見守りましょう」です。




=====全文掲載=====
  ゆっくり 見守りましょう
子どもたちはサッカーが楽しく、大好きです。

スポーツをしていると、いろいろな場
面で勝ったり負けたり、選ばれたり選ば
れなかったりすることがあります。それ
がスポーツの特徴です。

 ちょっとしたセレクションで選ばれる
と、あたかも将来が全て保障されたよう
に思うのは大きな勘違いです。

 親や指導者ばかりでなく、場合によっ
はメディア までが過剰に反応し大騒ぎを
してしまうケースがあります。そのこと
が、子どもにとって大きなプレッシャー
になりえます。

 またその反対に、その周囲で、「うち
の子には見込みがない」と見切りをつけ
て、さっさとサッカーをやめさせて他の
ことを始めさせるような極端な対応をす
るケースもあります。

 自分の子どもがどうなのか、見込みが
あるのかないのか、気になる気持ちは当
然です。

 また、早く確実な道をつくってあげた
い、という親心もあるかもしれません。
実際のところは、大人が早く安心したい
のかもしれません。

 しかし、低い年齢であれば、その先の
可能性は不確定。早いうちには何も決め
つけることなど決してできません。

 それを大人が勝手に見切って、やめさ
せてしまうなんて、無茶なことではあり
ませんか?  やるのは子ども。主役は子
ども。大人が決めつけることではありま
せん。

 また、低い年代のうちには、可能性の
ある子どもは実にたくさんい ます。その
ような子どもたちに良い指導や良い環境を
与えたいと考えています。だから、私たち
は、小学校 年代までは、なるべく多くの子
どもたちに良い環境を与えることを考えて
います。

 トップにいくかいかないかだけが価値で
はありません。
 子ども自身がサッカーをしたいという純
粋な気持ちがいちばん大切であり、そこに
は実にいろいろな価値があります。一喜一
憂しないで、ゆっくり見守りましょう。

 私たちは、子どもたちがサッカーを楽し
み、生涯にわたってサッカーを好きでいて
ほしいと思っています。


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いかがでしたでしょうか?

子供の成長はどうしても周りと比べてしまいがちです。
早生まれの子は損だな。とか感じていませんか?
確かに、周りと比べたら半年から約1年間遅く生まれているので
中学生くらいまでは周りと差があるのは当然です。

実は大人よりも本人のほうが劣等感を感じるケースがあるようです。
あの子より足が遅いとか、背が低いとか。
ライバルとしてお互いが切磋琢磨するのは良いのですが、
どうやっても敵わないから、努力をあきらめてしまうというのは残念です。


大人も「早生まれだから」。と感じてしまうのも無理もないです。

子供に
早生まれだから仕方ないんだよ。とか
あの子より劣っているのは今だけだ。
と説明するのも少し違います。


比べるのは周りの子供ではなく、
子供本人がどう成長したか?
どれだけ成長したか?
です。

成長の幅やスピードも個々で全く違います。
1年間でグンと成長したり、ジワジワゆっくり成長したり。

特に小学生のうちは、全く焦る必要は無いです。

私も中学生までは小さくて痩せてて、スポーツは何をやっても周りには敵いませんでした。でも高校で力も体力もつき自信が持てました。

あのキングカズ(三浦 知良)は2月生まれ。早生まれです。
小中はほぼ無名。高校から単身ブラジルへ渡りそれ以降は皆さんもご存じのキングカズなのです。

カズは何を見ていたか?
周りの選手はどうでもよく、自分の将来を見ていたのです。


逆に、遅生まれの子は全く逆の事が言えます。

ということで、子供の成長は、長~~い目で見てくださいね。
早い成長、ゆっくりな成長を、楽しみながら見守るくらいが一番いいです。



JFAキッズリーダー
スポーツメンタルコーチ
キッズコーチ協会 1級コーチ
しつもんメンタルトレーニング インストラクター
公田SC 冨田 兄一郎