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 自粛解除 in 奈良 

2020-06-25
自粛解除されたのを機に神社仏閣巡りを再開したいのですが・・・
何処から始めようか・・・迷った挙句、薬師寺にしました。

【薬師寺東塔】

薬師寺の伽藍の殆どは、幾度かの戦禍で焼失しました。創建当時の建物で残っているのは、この東塔(三重塔)のみです。江戸時代に仮本堂を再建しましたが、400年の間に老朽化が進み雨漏れがする状態。薬師如来他、国宝級の仏様を安置することができません。

 そこで立ち上がったのが住職 高田好胤(たかだこういん)です。再建に必要な莫大な費用を、どうやって集めるか・・・その費用を集めることを勧進(かんじん)と言います。
勧進とは、寺院の建立や修繕などのために、信者や有志者に説き、その費用を奉納させることを言います。
好胤は100万巻写経勧進の道を切り開きました。1000円×100万巻=10億円が必要だったのです(現在は2000円) 100万人に写経してもらうとは気の遠くなる話です。

一向に進まない勧進でしたが、話の面白い好胤はテレビに出演することで勧進を全国に広めたのです。藤本義一、桂米朝、松下幸之助とも親交が深く、また修学旅行生からの支援もありました。やがて念願の金堂と西塔(三重塔)が再建されたのです。

次は東塔(三重塔)の解体修復でした。2009年から10年の歳月をかけた解体修理も今年の春に修理完了し、再び、その姿を見せています。
4月と5月に落慶法要の予定でしたが、コロナの影響で中止になりました。

自粛が緩和されたとはいえ、参拝者の数は少ないです。インバウンドも無し。本来の寺院の姿に戻りました。3時間ほど境内にいましたが退屈しませんでした。
薬師寺 最高!!!皆さんも是非、参拝して下さい。

【基壇跡】

古代の日本建築(神社・宮殿)では基壇(きだん)はなく、地面に穴を掘って柱を設置していました。飛鳥時代に中国大陸から基壇建築が伝わり、寺院・神社に普及していきました。この石の上に柱を立てると柱が腐らないのです。

【ご朱印】聖観世音・弥勒菩薩


通常は持参した朱印帳に直接書いてもらうのですが、これもコロナの影響で中止になり、別の紙に書いてもらいます。参拝者との接触を避けるためです。
 そこまでやる・・・
9700歩 歩き足腰が悲鳴あげています。ごきげんよう