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 昨日の反動で高くなるのか?

2021-01-27
日々是相場  -朝刊ライト- 2021年1月27日(水)

 おはようございます。

 今朝は寒さも一服だが冷たい雨が降っている。この時期の雨は春を感じさせることもあるが、今朝はどちらかというとこれから冬になるような雰囲気だ。昨日の日本株式市場は特に理由のないなかで売られた感じだが、ここ数年、特に理由のないなかで「動いた方につく」とばかりに上げ下げするケースも多くなっているような気がする。

 ここ数年の動きとすれば、やはり、AI投資などが流行ってきたということ、そして以前のバブル時と同じように新たに市場に参加する個人投資家が多いということなのだろう。インターネットでの株式取引が始まったところでの「ITバブル」、そしてリーマンショック前の「新興国バブル」そして今回のアベノミクスから始まって新型コロナウイルスバブルとでもいうようなバブル期にあることは確かだろう。決算発表が本格化するところで、好業績もどこまで株価に織り込まれているのか、買われすぎなのかを見直すところだと思う。

日経平均に影響の大きな銘柄がどこまで買い直されるかということだが、既に大きく買われているものも多く、上値は重くなりそうだ。28,800円水準が節目となりつつあり、上値の目途となるだろう。下値は28,500円水準だが、決算発表出尽くしから売られるようなことになるといったん28,000円や27,500円までの調整はあると思う。

本日の投資戦略

決算発表が本格化するなかで好決算発表が好材料出尽くしとなるかどうかというところだ。注目された日本電産(6594)も想定された通りの展開で、上ヒゲの長い陰線となり、既にある程度は織り込まれていたという感じだ。昨日の引け後に上方修正の決算を発表した日東電工(6988)の動きも注目される。

米国市場でも同様な動きがみられており、買われすぎた銘柄を中心に決算発表を機に手仕舞い売りに押されるということになれば、相場全体の買われすぎの修正で調整感が出てきそうだ。全体の景況感までも織り込み済みとなると本格的な調整となるのだろう。決算発表が出揃ったうえでさらに買えるような材料があるかどうかということになる。