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株式市場、先物・オプション市場

 今日も下値を試す動きから始まる・・・ 30,500円をキープできれば反発するのだろうが・・・

2023-10-30
おはようございます。
 
 欧州では冬時間が始まり陽もかなり短くなってきた。株式市場も冴えない展開が続き下値模索という状況となっている。今週は日銀の金融政策決定会合や米国のFOMC(公開市場委員会)が開催され、金利上昇が続くのかどうかということになる。ただ、足元で注目されて株価の上値を押さえ冴えない展開の要因となっているのは長期金利であり、政策金利ではない。日本ではYCC(イールドカーブコントロール)が行われており、長期金利も短期金利同様に日銀のコントロール下にあるが、米国では短期金利の上昇が止まるとの見方が強いなかで長期金利が上昇している。

 いずれにしても株価に対して影響が大きいことには変わりなく、特に長期金利が上昇するということは国債が売られるということであり、安心できる資産である債券を売るということでリスク回避というのもおかしな話だが、信用収縮ということで売られているのだと思う。特に米国債に関しては人民元安を回避するために中国が売っているのではないかと見方もあり、売りが継続するという可能性も強い。つまり金利の上昇が続くということである。ただ、株式に対するリスクがさらに高まるということになると最終的には債券が買われるということになり、金利が低下する。ただ、その際には短期金利が高止まりしている状況であれば「逆イールド」となり、景気後退を示唆しているとされる。いずれにしても足元の金利の不安定さは少なくとも株式を積極的に買い上がり難いということだ。

30,500円水準で底堅さが見られるかどうかということになる。30,500円を割り込むと一応30,000円あたりが目途となるのだが、節目らしい節目もなくさらに下落する可能性もありそうだ。逆に30,500円を割り込むことがなければまたすぐに31,000円を超えるところまで戻すことになるのだろう。米国の主要な経済指標の発表や先物・オプションの証拠金の計算方法見直しなどの影響も懸念され、上値は重いのだろう。
 
週末の米国株ダウ平均が大幅安となったことや引け後に芳しくない決算を発表する銘柄なども見られたこと、そして夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が売られたことから週明けの日本市場は売り先行となりそうだ。寄り付きからの売りが一巡となった後に買いが入るかどうかということなのだろうが、先週末に買い戻しが一巡となったと考えれば日銀の金融政策決定会合を控えて今度は手仕舞い売りに押されることになると思う。下値模索継続ということなのだろう。
 
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