■カテゴリ:アウトドア - 登山

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”ふれんず”はオールラウンドな山の会です。
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大阪府勤労者山岳連盟加盟

スイス8月末のスイスアルプス、メンヒ、ユングフラウ登頂記

2019年12月18日
期間; 2019年8月23日~8月31日
参加者:fujichan、リエサン
<スイスの山の難易度>
グリンデルワルトの駅を降りると眼前に聳えるアイガー北壁、その陰奥に聳えるメンヒ、ユングフラウはベルナーオーバーランド三山と呼ばれます。10年ほど前にスイスに夫婦でフラワーハイキングに来た時にユングフラウヨッホ駅に立ち寄りましたが、その登山鉄道車内でメンヒに行く現地ガイドと同席になり、メンヒはグリンデルワルトから日帰りで行ける、ユングフラウはメンヒヨッホ小屋で前夜宿泊が必要で距離も長く、氷河を横切りベルクシュルンドを越える、若い時にモンブランやマッターホルンに行って、岩雪のアイゼン登攀に慣れているなら、メンヒにチャレンジしてみたらどうか、との話をしました。この時は犬ぞりや、途中メンヒの取り付きの2-3級の切り立った岩雪を登っているグループを見ながら、メンヒヨッホ小屋まで歩きました。今回機会を得て、夫婦でザイルを組み、2人に1人ガイドで登れるタイプのメンヒ、ユングフラウに登る事になりました。
<渡航>
8/23夜-24 スイスへは成田空港からスイスエア直行便が毎日出て16時間でチューリッヒに着きますが、大阪からは成田前夜泊となります。乗り継ぎ便は色々ありますが、今回は関空を夜発で翌日グリンデルワルドに入れて、帰りもゆっくり出発し翌日夕方までに関空に着く、時間的に便利なエミレーツ航空を利用、ドバイ乗り継ぎで20時間余りの道のりです。アイゼンとピッケルは預け荷物、携帯電話とカメラとその替え電池は持ち込み荷物で旅行社指定の30㎏に合わせ荷造りしましたが、私は冬用登山靴がスーツケースに入らず履いての旅行でした。トラピックス・ツアーと同乗であった為か機内アテンダントは日本人が1人いましたが他はアラブ様英語を話す方で、大変大きい飛行機で運行していました。チューリッヒ空港で現地日本人係員と会い、事前に旅行社の用意したスイスパスで鉄道を乗り継ぎ、17:00過ぎにグリンデルワルトに到着しました。スイスには日本人でスイスに住み着いて現地係員等をしている女性が何人もいるそうです。緯度から20時頃まで明るく、何度も出る機内食で満腹ぎみだったので近隣のスーパーで適当に買ったパンやハムなどでサンドイッチを作って夕食をすませ、夜中の乗り継ぎや8時間の時差で疲れていたので早目に就寝しました。
<足慣らしハイキングとガイドオフィスでの打ち合わせ>
8/25 体調を整える為と高度順応を兼ねてロープウエーでフィルストへ、バッハアルプゼーからバルトシュピッツを経てボルトまでハイキングを楽しみました。
◆バッハアルプゼー湖畔でヨガを楽しむ人達

今年は登山には良い8月初めに雨が多く、今週になってやっと良く晴れたとのこと、この日から登山中3日連続晴天に恵まれました。アイガーの空中ウォーク、のどかな牛の放牧、高山植物、雪と岩のスイスアルプスの眺めを堪能し、途中のレストランではアイガーを見ながら昼食や自家製タルトケーキを頂きました。

◆Eigerの右肩にJungFrau(メンヒはEigerの真後ろで見えない)

このプルーンのタルトケーキは大変美味しく同様の物がスーパーにもアップル、ブルーベリーなどあって、日本に帰宅後も見様見真似で焼いてみました。
 夕方18:30までに登山の打ち合わせとのことで早目に15:00ごろガイドオフィスに行って打ち合わせをしましたが、メンヒの最後の雪稜が状態が悪く1:1でないと行けないとの事、そこでfujichanの提案で一人ずつ往復してはどうかとの話を、現地日本人係員に通訳してもらいました。ここで昨日アイガーに登頂した女性の方にも会いここ数日大変暑かった、長袖Tシャツ1枚、薄手の手袋1枚で行けたと聞きました。1:3―1:4で登れる山もある話もしました。
<メンヒ登頂>
8/26 ホテルで用意した朝食の弁当を持って7:40頃始発の登山列車でクライネシャイデック乗り換えでユングフラウヨッホ駅3454mへ8:30頃着。ここで現地スイス人ガイドE氏と会いましたが、さすがに背が高く足の長さが1.5倍はありました。前日から忘れ物の無いように入れたリュックは重いので宿泊用品などは取り付きでビニール袋に入れてデポすることになりました。主人のアイゼンが古かったので先の尖ったもの(ペツル12本セミワンタッチ)と交換したりして9:30出発、速足で取り付きに向かいました。10:20メンヒヨッホ小屋手前の明瞭な尾根から尾根沿いに登頂します。最初は少しルンゼ状になった登り口を雨量計目指して登りますが、雨量計までは少しキツイ(スティープ)岩の登りでアイゼン(クランポン)のまゝ登ります。雨量計を過ぎると歩くところもありますが大抵は2―3級の岩(イージー)で、アイゼンをはずして登りました。主人が先行でコンテでガイドに二人付きます。主人が先行しているのでホールドが分かり易く助かりました。左に回り込んでからは垂直に近い所も通り、高度感のある稜線の岩を歩き越し、出てきた雪面をさけて左のガレた斜面を巻き、さらに岩を登って、ビレイポールの所で再びアイゼンを付け、前ピークとして見える雪のピークを目指して急傾斜の雪面を直登しました。所によりE氏が「ストップ」と言ってピッケルで少し氷気味の雪面にステップを作りました。11:30雪面を登り切った所にビレイポールがあり、ここからはナイフリッジの雪稜を先の頂上目指して行きますが、1:1でないと行けないのでポールの上の輪に自己ビレイして主人が待ち、先に私が行きました。E氏は「スローリ」と言いながら、時々「大丈夫か」と聞いてきましたが、一歩ずつ置ける踏み跡に一歩一歩確実に進み、「ノー・プロブレム」と言いました。途中の右側は雪庇が出て崩れやすいそうです。思うより長く感じたナイフリッジを12:14メンヒ山頂のピーク4107mに着きました。すぐ前のアイガーには、ほとんど雪がありませんでした。E氏と抱き合って登頂を喜びお礼の言葉を述べました。写真を一杯取ってくれました。早く登頂できたので主人も登頂できるとの事を言われ、私は「I think he wants to go to the summit.」と言い、すぐに主人も登頂しました。私達二人の思いやりや愛情を山行中ずっと大切にしていただき、大変感謝の思いです。英語表現も私は最初は「I…」を使っていましたがすぐ「We…」で表現し一体感を出せたと思います。下山はガイドが後行ですが、ビレイポールから下の雪面はラぺ´リング(懸垂下降)で降り、アイゼンをはずして、岩場はクライムダウンでした。主人が先頭で速くて息が切れました。雨量計の手前辺りからはふみ跡(トレール)を歩くところが多くなり、私が先行して15:00取り付きまで下山しました。
<ユングフラウ登頂>
メンヒヨッホ小屋3650mに入って直ぐの土間の所にアイゼンやピッケル、登山靴を置く場所があり、着いてすぐに翌日の準備が始まりました。アイゼンやピッケル、カッパ上下、長スパッツをそのまま翌朝身につけられるようにフックに掛け、リュックはハーネス、ヘルメット、登攀に必要なもののみ入れました。暖かかったので長Tシャツ一枚に薄手フリースTシャツ、手袋はフリース一枚、靴下も替え無し、ヘッドランプの電池も一番新しいものを入れて替え無し、薄手の目出帽子にサングラス、財布、携帯電話、コンパクトカメラ、テルモス、小さめの行動食などです。ダウン、小屋用シーツ、着替え、洗面具ポーチはビニール袋に入れて置いておくことになりました。そのうち小屋に必要なものだけスタッフバッグに入れて小屋に持ち込み、リュックは部屋の外に置きました。部屋では静かにして私語を慎むよあうに言われたので食堂で夕食までの時間を過ごしました。夕食はスープに始まり温野菜、日本の2倍以上ある大きなハンバーグとコーン、ドイツ式のスライスした雑穀パンで、美味しくボリュームがありました。水は私費で買いました。荷物が多く、歩みもゆっくりなため、ユングフラウの登頂は出来るかどうかとの話が出ましたが、アイガーに登頂してきた若い日本人女性の方とも話をしているうちに、荷物はデポしていくことや、下りは出来るだけラペリングで降ろしてもらうこと、時間を見て行けない場合はそこまでで降りる事などを検討し、それをK氏に通訳して貰いました。彼女も翌日ユングフラウに登頂し、下山途中で行き違いましたが、親身になって話をしたり通訳をしていただき大変有難く思いました。夫婦の愛情や日本人同士の友情を大切にしてくださった現地の方がたにも感謝の気持ちで一杯です。ユングフラウは登頂すると真っ直ぐヨッホ駅に下れる話もしていました。翌日は3:00朝食で用意が出来次第出発するとのことで、早めに就寝しました。

8/27 2:30に起きて、朝食後直ぐに用意をして3:30に出発しましたが、既に5~6パーティーは先行して遅めの出発でした。カッパを着て歩くと汗ばむくらいの暖かい日でした。空一面の星空を眺めながらヨッホ駅で荷物を整えアイゼンを付け、ザイルを二人コンテでガイドと結び雪の斜面を速足で下りました。トラバース気味に取り付きに着くと、急峻な斜面をトラバースして雨量計まで上がる所で、足元が斜面全体凍り付いていて大渋滞でした。不安定な足元に足を置いて渋滞を待ちながら、少しずつ進みました。雨量計の所に上がると空が明け始め、アイゼンを取り、ここからは2―3級の岩をかなりの距離で登り、途中K氏が先行するのを待って登る急な場所もありました。この辺りは見渡す限りの岩稜帯で、ユングフラウ(若いお嬢さん)の名前らしくない荒々しい場所が続き、さらに左に回り込んで、さらにかなり長く岩を登りました。やっと雪面に出てアイゼンを付け少し休憩し飲み物を飲み、ここからは雪になったり岩になったりですがしっかりトレースのある雪面を登りながらぐるっと左にまいて広くなった所で、ここからは1:1で行くとのことで、主人が待ち、私とK氏でザイルを結びなおして行きました。ここからは一部屋くらいはありそうな黒く大きなシュルンドがねじれながらとぐろを巻いたように雪面に入り込んでいて、底を覗くと深く何処まであるのか、ものによってはゴーッと音のする場合もあり、その間を縫うようにうまくトレースが付いていました。ここをぬけてロートタールザッテル(コル)に上がり込み、メンヒほどではないが細い雪稜をしばらく進み、急な凍てついた雪の斜面をトレースに従いしばらく登り、岩をコンテで素早くかなりの距離で登り、岩から行ったり雪面を行ったりして、そのうち山頂に続く岩雪交じりの岩場に出て岩を登り9:30山頂4158mに着きました。天気も良く、周囲の様々な山の説明を聞きました。遠くマッターホルンやモンブランも雲に浮かぶように見えました。一面のスイスの山並みに感動し、登頂のお礼を言い、写真を撮って下山しました。

◆JungFrau登頂写真

下りはザッテルの少し手前まではほとんどラペリングで降り、急な雪面を少し下り、細い雪稜とザッテル下のベルクシュルンドを歩き、主人の待つ広い雪原に着きました。しばらく歩いてからは雨量計の方に向かわずまっすぐヨッホ駅をめざして雪面を下りました。途中雪が90°以上に落ちシュルンドになった場所があり、その手前からどのパーティーもラペリングでした。降りて足元の横長に広がるシュルンドを覗くとゴーっと音がしていました。11:30来た道をゆっくりとヨッホ駅に向かいました。
途中クライネシャイデック駅で遅めの昼食を取りビールで乾杯しグリンデルワルドに到着、夕食はトリとサラダ、ワイン、タルトケーキをスーパーで買ってきて主人と二人で軽く登頂のお祝いをして、疲れていたので早めに寝ました。
<登山予備日に三山を見ながらハイキング>
8/28~8/29 天候にも恵まれ無事に二山の登頂を終えたので、二日間の自由時間ができました。8/28はスイスパスを使い鉄道にロープウエーを乗り継ぎミューレンからシルトホルンへ、8/29はバスでメンリッヒェンに行きクライネシャイデックまでのハイキングを楽しみました。天気も少し山に雲がかかるもののおおむね晴れて、三山の眺めを楽しみました。
<帰路>
8/30-31 翌日はゆっくり朝食後、10:19グリンデルワルド発、鉄道を乗り継いで13:14チューリッヒ空港着、ドバイで乗り継ぎ翌日17:15関空着。

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最終更新日時:2019年12月18日 13時02分
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  • 2021年07月07日(水) 19時30分~21時00分 7月例会


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