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近畿エリアの文化&ボランティア団体が書いたブログ一覧

経口吸収シミュレーションにより、簡単な物性データから経口吸収率(Fa)を予測出来れば、創薬や製剤開発の成功確率や効率は大幅に上がります。

20年以上前から市販の経口吸収シミュレーションはいくつかありますが、これまでCase studyばかりが報告されており、Fa予測性を系統的に検証した報告はありませんでした。Case studyでは、(i) 良い結果だけが報告されること(publication bias)、(ii) 臨床PKデータと上手く一致するように薬物ごとにparameter fittingしている場合がほとんどであること、などが問題視されており、FDAも信用性が不十分であるとしています[1]。
そこで、CoBiToコンソーシアムでは、各ソフトのFa予測の特性を系統的に検証しました[2]。果たして結果は???是非、論文をご覧ください。

なぜ、このような、一見、予想外の結果になるのか?
(1) 数理モデルの記述力と予測力は異なる。
(2) モデルが複雑になれば記述力は上がるが、予測力は必ずしもそうはならない。単純なモデルの方が予測力が高い場合も多い(cf. AIC)。
(3) Case studyのevidence levelは低い(cf. EBM)。
(4) そもそも血中濃度推移ごとにparameter fittingした場合、それは予測ではない(自己参照なので)。
(5) 予測力(予測スキル)は、ナイーブな予測(*)と比較しなければならない。

(1)-(5)はどれも「科学の方法論」としては良..

塩や共結晶(過飽和原薬)にしたのに、なぜか過飽和しない???そんなこと、ありますよね。

最近、過飽和原薬の粒子表面におけるフリー体析出について研究しています。
これまで、表面析出は、Intrinsic dissolution rate (IDR) testの円盤上で、多く報告されています。通常、IDRはsink条件で行われるので、表面析出は非攪拌水層内におけるフリー体の高い過飽和により発生します。
一方、non-sink条件における「粒子」溶出の場合、小さい粒子は素早く溶けるため、バルク溶液からの析出により過飽和が抑制されると、”なんとなく”考えられているのではないでしょうか?(例:Spring and parachute)。
しかし、実際には、粒子表面にフリー体が析出する場合もあるのではないかと思い、研究をしています。特に共結晶は、表面のpH勾配が無いので、表面析出が起きやすいと思います。

しかし、IDRで用いる円盤(disk)と比べて、水中に浮遊している小さい粒子表面でフリー体析出が発生していることを実験的に証明するのは、意外と難しいのです。

そこで、最近、原薬「粒子」表面析出について研究する方法を幾つか提案しています。この分野は、まだまだ発展の余地がかなりあります。是非、応援してくださいね。

Omori, M., Uekusa, T., Oki, J., Inoue, D., & Sugano, K. (2020). Solution-mediated phase transformation at p..