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千葉県の文化&ボランティア団体が書いたブログ一覧

 前任校では毎年春の卒業式の日に研究室で指導した学生と卒業、修了記念の写真をとっていました。写真を見るたびにこの学生とはこんなことをやったな、こんな苦労があったなと様々なことが思い出されます。もちろん、少しは苦いものもありますけどね。それでも、写真を見るとこの職業に就けたことは幸せだったと思います。
 放送大学ではまだ研究指導を終えた方の数は少ないですし、卒業式に出たことも1度しかありません。事前に式やパーティーに出るか情報交換できないこともありました。毎日顔を会わせるわけではないので、学生にとっては研究室という感覚も持ちにくいかもしれません。今はインターネットが発達しているので、いつでもどこにいても学生同士の繋がりは築いてほしいと思います。
 さて今日こんな話題を持ち出したのは、今年度の卒業式、パーティーが新型ウイルスの感染症の影響で中止となってしまったからです。ネットで目にする、苦労して学び続け卒業を迎えた方の喜び、そして仕方ないと受け入れつつも晴れの日の記念の機会をなくしてしまったことの無念さ、寂しさを思うと気の毒で、とても辛いです。普段、試験の点数を見ればもうちょっと勉強してくれないかなとか、教材作成のために大変な時間も労力もかけて準備してこれなら楽しく、深く学んでもらえるだろうかということばかり考えがちなのですが、そもそ..

教育格差 ー階層、地域、学歴ー (松岡亮二、 筑摩) を電子版 で読みました。新書もあります。両親の学歴、住む地域など社会経済的地位により、子供の学力に、本人の意思によらない格差があることがデータに基づき示されています。親や地域の違いで、子供が大卒になるとか、いわゆる偏差値の高い大学に進学するとかの結果に違いが出ているということになります。大変な労作で著者の情熱と苦労を克服するエネルギーには敬服します。昨年出版されましたが、すでにアマゾンでは多数の書評が寄せられています。概ね高評価で「これからの教育議論のスタンダードとなるべき」と言ったコメントもありました。一方批判的なコメントには、「矮小な提案と著者の自己発揚にとどまってしまった」というものもあります。私は現在の教育の分析に関しては感じていたことをデータに基づいて示してくれたという点で好意的、書きぶりはもう少し短くできたのではと思い、また最後の章だけは先のコメント同様自己発揚と感じてと批判的です。第7章「わたしたちはどのような社会を生きたいのか」には著者の提言が記されています。教師を目指す方、あるいは現役の教師の方に社会科学的な視点をもって教育に臨んでいただくような、具体策もあげています。
著者の提言が実現したとしてどのような社会が実現するのか考えてみました。現在のような学力、..