主な活動場所
大分県

 第10回記念演奏会「新緑」~break through~

2016-05-29
【題名】大分チェンバーオーケストラ第10回記念演奏会「新緑」~break through~
【日時】2016年5月29日(日) 14:00開演
【会場】iichiko音の泉ホール
【指揮】寺岡清高(大阪交響楽団常任指揮者、ウィーン在住)
【ゲストコンサートマスター】朝来桂一(大分市出身ヴァイオリニスト)
【演目】
◆R.シュトラウス 13管楽器のためのセレナーデ
◆シベリウス アンダンテ・フェスティーヴォ(弦楽合奏)
◆ブラームス 「悲劇的序曲」
◆ブラームス 交響曲第1番



◆時が経つのは早いものでチェンバーの演奏会も第10回という節目を迎えました。今回はウィーン在住の寺岡先生をお迎えしての演奏会、演目に関しても寺岡先生と協議を重ね、チェンバーのカラーを残しつつ記念演奏会に相応しいプログラムとなりました。
 オープニングは金管セクションのファンファーレ。勇壮に幕開けすることができました。管楽合奏はR.シュトラウスを演奏。オケとして演奏経験のある楽曲でしたが、メンバーの新旧交代や指揮者の違いなどから前回とは趣の異なった演奏をすることができました。弦楽合奏はシベリウス。「フェスティーヴォ」はイタリア語で「祝祭的な」という意味で今回の記念演奏会に相応しい選曲で、とても綺麗な演奏でした。
 金管→木管→弦楽合奏と演奏した後で前半最後のプログラムはオーケストラとなり「悲劇的序曲」を演奏しました。題名からは暗い楽曲が予想されますがブラームス自身が「何らかの具体的な悲劇を題材として想定したものではない」とそれを否定していますし私たちの感じ方も「暗くない」でした。ここまでの前半プログラムを寺岡先生のMCつきで演奏することが出来、お客様の反応も上々の様でした。
 休憩後はMCなしでブラームスの交響曲第1番に突入しました。ティンパニ・コントラバス・コントラファゴットの力強い音符の連打から始まり「暗から明へ」という分かりやすい構成です。慟哭を経た後に第九の「歓喜の歌」を彷彿されるメロディも奏で、楽曲はゴールへと辿り着きました。
 ゲスト・コンマスの朝来桂一さん中心に寺岡先生からの指示をオケ内で徹底させることができ何度も何度もそれを反芻し身につけ、更にスロースターターが多い当オケ特徴の「直前での伸び」もみられ、とても良い演奏会となりました。それは終演後にお客様から頂いた拍手の質やお声かけからも感じ取ることができました。ご来場の御礼に、とエルガー「エニグマ変奏曲」より『ニムロッド』で記念演奏会は幕を閉じました。
 達成感を伴った打ち上げでのお酒は最高でした。丁寧な指導とMCまでして下さった指揮者寺岡先生、ゲストコンマスの朝来さん、参加エントリーして頑張ってくれたメンバーの皆さん、ご来場いただいた皆様、そして10回に辿り着くまでのオケに関わってくださった皆様と支えて下さった皆様、本当にありがとうございました!!