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2025-07-03
7月3日掲載用ブログです。


「楯野川」
純米大吟醸「凌冴」!"辛口を凌ぐ冴え"を追求した山形県限定流通酒です。

天保3年(1832年)に、初代平四郎が酒造りを始め酒母製造業を興しました。安政元年(1854年)に酒造業を開始。翌年、安政2年(1855年)荘内藩藩主酒井公が当家に訪れた際酒を献上したところ、大いに喜ばれ酒銘を「楯野川」とするよう命名したという史実があるそうです。
米の旨味と軽快な切れ味が冴える純米大吟醸の超辛口酒になります。最近流行の酒とは一線を画した楯野川の最辛口酒。鳥海山系の伏流水と山形県産「美山錦」米を使用しています、茨城の地酒である椎名酒造の冨久心でも使用される美山錦ですが、こちらは長野県産の酒米を使用していますね。
辛口日本酒の人気に合わせ、「辛口を凌ぐ冴え」をコンセプトとして商品企画され、この酒の日本酒度は+10と超辛口になります。ちなみに、これよりも先に販売されている楯野川の代表的な辛口純米大吟醸 でも日本酒度が+8です。 (日本酒度は数値が大きいほど辛口になります)
ラベルに中栓が内圧により飛ぶ恐れがありますと記載されていましたが気楽に開栓したら天井まで飛びました、注意書きは大事なんですね。

余談ですが、日本酒度の数値は何の数値かおわかりでしょうか?この数値、実は水との比重になります。5℃の温度のお酒に日本酒度計と呼ばれる特別の浮秤(ふひょう)を浮かべて測定します。15℃で4℃の純粋の水と同じ重さのお酒(比重=1)は日本酒度±0で、 それより軽いものはプラス(+)、重いものはマイナス(?)で表示します。比重が重いのはどうして甘口になるのかというと、お酒を醗酵するには酵母のエサとなる糖分が必要となります。酵母が糖分を食べてアルコールと炭酸ガス(醪にぶくぶく出てくる泡ですね)を生成するのが醗酵になります。このときに酵母が食べきれなかった糖分を残留糖といい、糖分は比重が重いので、
 お酒の比重が重い = 残留糖が多い = 甘口
と判断しているわけです。
日本酒度が+10という数値は、数値上はかなりの辛口となります。
すでに飲みほしてしまいお裾分けができませんが、山形旅行の際は是非ご賞味ください。