靴と服について

2017-01-15
このお話は公開します。

外部に対しあまり技術的な事は書くべきでは無いと私は考えています。

何故かと言うと、太極拳・伝統技芸は先生が直接生徒を見て指導していくもので、それぞれの先生達のフィールドに私が口を挟むべきではないからです。ろくろを回している処に電話で技術指導なんか、失礼極まります。お師匠さんがそれぞれにいらっしゃいますから。

ですが、現場で見知った事を伝える事は、一つの感性のきっかけになればと思い、たまに公開しています。

私の個人ブログ、http://plaza.rakuten.co.jp/rainbowraising/こちらではその辺、たくさん書いてきました。

今回は、服装や靴の話。

私の初期修業時代は洛陽。中国の地方都市です。あまり豊かとはいえませんが、そこそこ開けています。

河南省なのでそこそそ武術は盛んですが、バリバリの先生を探すには紹介やある程度の関係を手繰っていかないと見つかりません。
何故かと言えば、その手の先生達は宣伝下手だからです。特に技術者であればあるほど。

そして、そう言う教室は一般に屋外での練習になります。若しくは雨露をしのげる場所での練習。

冷暖房なんか基本的に期待できません。シャワー室や更衣室?なんですかそれは?と言う状況です。せいぜい、近くのどこにトイレがあるか程度。

その様な環境ですから、練習のためにカッコいいトレーニング用の服とかは最初だけ。直ぐにドロドロかボロボロになります。

理由は埃っぽいし、練習熱心だとその分汚れも早く、いちいち洗っていられない。そして、豊かではないので何着も練習着を買うよりも「どうせ汚れるんだから!」となります。

特に靴については流行っているのがFeiyueと言うブランドでした。

しかし、直ぐにボロボロのドロドロになります。

最初、私は足を大地に踏みつける「振脚」と言う動作が痛くてしょうがなかったので、一般の運動靴で練習に臨みました。師娘は見て一言

「もったいないねぇ」

最初は意味が解らなかったのですが、2日目で靴底が一枚一枚はがれていきました。
仕方ないので、直ぐに新しい靴を買うのですが、同様です。あほらしくなって、一回Feiyueを購入。しかし、これも2週間ほどで破れてしまいます。それとうまくバランスが取れない。靴底に若干の丸みがあるからです。

私は師父の勧めで回力ブランドのバスケットシューズを購入。これでようやく足になじみましたが、それでも1~2週で破れます。しかし、回力は小指の付け根等の摩耗部分に穴が開く程度なので、完全に靴底がダメになるか、穴がデカすぎてみっともなくなるまで履き続ける事が出来て経済的でした。

服装について、続きます。


この様なお話は上記のブログ陳氏太極拳とそんな生活にたくさん載せています。中国の練習現場を知らない人には面白いと思います。体験した人にとっては懐かしく思っていただければ幸いです。


塚本