本日の稽古会

11月9日本日の稽古会
朝の道場に竹刀の音が響く。先生の厳しくも温かな眼差しのもと、子供たちは剣道の稽古に真剣に打ち込んでいる。少人数制の指導が採用されているため、先生は一人ひとりの動きに目を配り、それぞれの上達具合を丁寧に確認している。技の習得だけでなく、礼儀や集中力も育まれるこの空間には、静かな緊張感と成長への期待が満ちていた。

稽古が終わると、子供たちは整列し、先生に向かって一礼する。その姿には、汗を流し切った充実感と、やり切った達成感がにじんでいる。竹刀を握る手にはまだ熱が残り、顔には誇らしげな表情が浮かぶ。先生もまた、静かにうなずきながら子供たちの成長を感じ取っている。稽古の締めくくりの挨拶は、ただの礼儀ではなく、努力の証として道場に響いていた。

大人たちの剣道の稽古は、激しさの中にも凛とした礼儀が息づいている。互いに全力で打ち合いながらも、一本ごとに礼を尽くす姿には、武道の精神がにじみ出ている。稽古の合間には、より高段位の先生に積極的に声をかけ、技の指導を仰ぐ姿も見られる。そうした真摯な姿勢が、自らの上達へとつながっていくのだ。道場には、年齢を超えた学びの空気と、技を磨く熱意が満ちている。

来週も千代田小学校で通常稽古となります。
よろしくお願いします。