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福岡大学6号館3階 中央階段付近

 科研費

2019-04-12
4月になると大学の先生もソワソワします。科研費(正しくは科学研究費補助金)の審査結果が届くからです。採択されることを、俗に「科研費に当たる」という言い方をします。

科研費というのは国からの研究助成金で、前年の秋に研究計画を申請します。採択されれば、通常は3~4年間で約350万円あるいは約1500万円の研究費が支給されます。これがあるかないかで研究できるかどうかが決まります。ひとり一つしか出せませんので計画書作成は真剣です。審査は覆面で、複数の他の研究者が行います。

全体の20~30%が採択されます。「どうせ通らないから」という理由で、あきらめて申請しない人もいます。でもよく考えると、3~4回出せば当たる確率ですし、すでに当たってる人はその研究期間が終わるまで次の申請ができませんので、約半数の人が科研費を持っていることになります。宝くじの末等の確率よりも断然高いですよね。

卒論や大学院進学の研究室選びのとき、活発な研究室かどうか知る参考になります。私は大学教員になってからずっと、ほぼ途切れることなく当たっています。もちろん研究テーマはどんどん変わっています。