【展覧会の予習】５月　蔦屋重三郎展◯東京国立博物館

●展覧会の予習動画になります
https://youtu.be/5eCPTA1WxNQ

展覧会は、蔦屋重三郎のプロデュース活動の軌跡をたどる構成となっています。

第1章：吉原細見・洒落本・黄表紙の革新 吉原の情報誌『吉原細見』から出版活動を開始し、洒落本や黄表紙といった庶民向け戯作で成功を収めた初期の活動を紹介。朋誠堂喜三二、恋川春町、山東京伝ら、彼が見出した「才子」たちとの協働に焦点を当てます。重要文化財である平賀源内作「エレキテル」も展示されるとのことです。

第2章：狂歌隆盛―蔦唐丸、文化人たちとの交流 天明期（1781〜89年）に大流行した狂歌文化における蔦重の役割を紹介。彼自身「蔦唐丸」として狂歌活動に参加し、大田南畝（四方赤良）ら一流文化人との交流を通じて、狂歌集や狂歌絵本を精力的に刊行したプロデューサーとして活躍しました。

第3章：浮世絵師発掘―歌麿、写楽、栄松斎長喜 寛政期（1789〜1801年）の浮世絵黄金期において、蔦重が喜多川歌麿、東洲斎写楽、栄松斎長喜といった天才絵師たちを発掘し、世に送り出した軌跡を追います。人物の顔をクローズアップした「大首絵」の構図は、蔦重プロデュースの作品を特徴づけ、歌麿は美人画、写楽は役者絵でその才能を開花させました。

附章：天明寛政、江戸の街 蔦重が活躍した18世紀後半の江戸の街の様子を紹介。経済・文化が発展し、戯作や浮世絵といった庶民文化が花開いた「大江戸」の魅力を、大河ドラマのセット再現展示などを通じて体感できます