主な活動場所
飯能市市民活動センター

 ことばの相(すがた)

2018-08-19
カウンセリング学習会に参加した。ここでは、ことばをとても大切にする。ひとりの人が話始めるとじっくりと30分、時には1時間かけて、その方の世界を聞かせていただく。

聞き手は始めはことばをなぞらい、応答する。すると話し手は、おのずと別のことばが生まれ、その方の世界が展開していく。世話人の先生の援助で、ことばの世界が生き生きと色づき始める。


「私から言葉が生まれたのではない。すでにとどけられ、迎えられている言葉の彩りこそが私ということばの相(すがた)」である。-岩下榮次-


学習会ではよく「わたしのところに届けられた言葉」という表現をする方がいる。言葉は自分で生み出していたと思っていたけど、この学習会に来るとそうでないらしい。

ことばは届けられて、そのことばが私と呼ばれる。ことばは届けられて私になっていく。どんなことばもかけがえのない私の相(すがた)。

今日は信じるという事が話題になった。世話人の先生いわく。「信は人と言が組み合わさったもの。人が言になるのかな。どうもそれでは頼りない。言が人になるのかな。」

ことばは命そのものとおっしゃた方がいた。ここの学習会にくるとまるで故郷に帰ったようにことばが懐かしく大切に思えてくる。

日常生活の乱調気味な言葉の数々。不安定になれば暴言まで飛び出す始末。届けられたことばを大切しようと思う。