主な活動場所
三笠小学校グラウンド

 JFA第45回全日本U-12サッカー選手権大会茨城県大会(県東地区大会)

2022-10-02
10月2日(日)全日本U-12サッカー選手権大会の茨城県東地区予選が開催されました。県東リーグ1部上位2チームとして県大会出場を決めた鹿島アントラーズJr.、カシマアカデミーJr.を除く全27チームが残りの6席をかけて試合を行います。

鹿嶋市 高松緑地多目的運動公園会場 Gブロックの三笠小SSSは、予選でFCクレセール鹿嶋と大野原SSSと対戦します。

キャプテンのヨシノリからは普段みせない緊張した様子が伺え、他のみんなも一様に硬い表情がみえましたが、同時に気合も十分感じ、チーム全体から「勝ちたい」オーラが感じられました。初戦の相手はFCクレセール鹿嶋です。一年前の対戦では12点以上? もう得点を数えるのも嫌になるくらい差をつけられ大敗し、まったく歯が立たなかった相手です。

チーム力でも選手層の厚さでも技術力でも相手は上手ですが、それでも練習してきた成果を十分発揮し何とか勝ちを拾いたい!

FCクレセール鹿嶋戦
GK: シンジ
RSB: レンヤ
CB: ヨシノリ
LSB: コウダイ
RSH: タニグ
MF: ルウク
LSH: コウキ
CF: ライキ


試合開始早々からFCクレセール鹿嶋14ヤマトはサイドを駆け上がり、素早いドリブルとフェイクで何度かペナルティエリア内まで侵入しましたが、RSBレンヤとCBヨシノリで位置を合わせて切り替えながらなんとか防ぎ、フリーで枠をとらえたシュートを打たせない硬い守りを見せました。

FCクレセール鹿嶋は早いボール回しで守備のズレを作ろうと左右に揺さぶりますが、三笠もボールを持つ相手に素早く寄せ、自由にプレーをさせない守備。前からプレッシャーをかけ高い位置でボールを奪うことは何回かできましたが、やはりクレセールの寄せも早く、守備から攻撃への切り替えでなかなかパスがつながらない!

前半のうちに打たれたシュートは数が多く、ほとんど攻め入られた形でしたが、決定機はなく前半を0-0で折り返しました。

おそらくFCクレセール鹿嶋相手に前半をスコアレスで折り返すのも初めてのこと。決して目立った攻撃はできませんでしたが、みんなが必死でボールを奪おうとする様子からも気持ちが伝わってきました。

後半に入りCFライキからイッシンに替り前からのプレッシャーをさらに強くかけ、できるだけ前でボールをとって攻撃につなげたいところ!前からの守備でパスカットまではできるけど、相手の寄せが早く、パスのコースも消されて繋げられず、ロングボールで相手陣深いところまで蹴り出してラインを上げるのが精いっぱい。

みんなまだ足にボールがきっちりつかないのでゴール前も危ないシーンはたくさんあったけど、ゴール前での集中力は見事。

シンジのキャッチ、ヨシノリ、コウダイ、レンヤだけでなくコウキ、タニグまで戻って必死にゴールを割らせない守備・・・と一瞬こぼれたボールがペナルティアークに流れ、瞬時コンパクトに振ったボールは弧を描いてゴールネットを揺らしました・・・FCクレセール鹿嶋 先取点・・・。

点は取らなければ勝てないけど、獲られなければ負けません!


何とかゼロで抑えたかったところですが、仕方ない!
三笠メンバー全員、顔を下げていない!

しかし点を獲るということは、がっちり守備を固めることもできず、DFも前に上げなければいけません。中盤から前にラインをとっていたところ、大きく上がったボールがヨシノリの頭上を越え、相手CFが走りこむ!

万事休す!


GKシンジと1 vs 1の場面。
相手はヨシノリをかわしドリブルでペナルティアークに差し掛かる。

シンジが前に大きくステップインした後、腕と足を開きながら大きくせり出しスライディング!

相手のシュートはシンジの体に当たり大きく跳ね返りました。

・・・・曽ヶ端だ!曽ヶ端大明神だ!・・・


クレセールの決定機!ここで点を決められたら、きっと張り詰めた緊張の糸を切ってしまったことでしょう。シンジがつなぎとめてくれた!

しかし、クレセールも攻撃の手を緩めずゴールを狙いましたが、その後三笠ゴールを割ることができず、結局1-0でFCクレセール鹿嶋の勝利となりました。

試合に負けたことは悔しいけど、それ以上にみんなのヤル気がみえた試合!シュートは一本も打てなかったし、何本もシュートを打たれたけど、後半に入っても前でボールを獲り返そうと必死に追い、何とかボールをはじき返してゴールを割らせなかったみんなの必死さが伝わってきたのがとても嬉しかった試合でした。
FCクレセール鹿嶋 1 – 0 三笠小SSS


大野原SSS 戦
一試合目の敗戦から切り替え!
サッカーには何があるかわからないし、目の前の試合をしっかりやろう!

二試合目の相手は県東リーグでも対戦経験がある大野原SSSです。
最後の試合になるかもしれないので、しっかりやろう・・・先ほどの試合で痛めたのか、キャプテン・ヨシノリ、股関節に痛みを訴え出場できず。

GK: シンジ
RSB: ヒロト
CB: レンヤ
LSB: コウダイ
MF: ルウク
RSH: タツキ
LSH: コウキ
CF: ライキ


前半開始からライキが寄せてパスをコウキがパスカットするも、その後のパスが通らず、逆にカウンター。

中央から左サイドに大きくせり出され、シュートまで・・・シンジが止めたけど、立ち上がりから幸先悪い・・・。

点が動いたのは前半3分。三笠CKの後、GKからのパントキック。トラップがこぼれたところをゴール前に運ばれシュート。大野原SSSの先制。

その後、キックオフ、ライキからルウクに落とし、大きく左サイドに蹴り出し走り込んだコウキが中央のルウクにリターン。ダイレクトでルウク・・・悪くないんだけど・・・何か足りない。

クレセール戦ではいい形で攻撃できなかったけど、気迫が感じられたのに対し、いい形で攻撃できているのに得点できる気がしない・・・なんだろう?気合ぬけちゃった?

大野原SSSのほうが球際のアプローチが強かった感じがしたかな!?

前半6分、ペナルティエリア角、ライキがポストに入り後ろ向きで受けたボールを、角度をつけて入ったコウキに落とすと、左側を抜けるルウクにスルー。完璧なタイミングでルウク左足に納めてシュート!!・・・とゴール右側に抜けて得点ならず・・・残念!!

前半終了間際。イイ感じで中盤ボールを持っていたところで奪われ、カウンター。上げたグラウンダークロスは相手右サイドから中央、左側まで抜け、ファーサイドを走っていた選手が前の持ち込みシュート。大野原SSS 2点のリードで前半終了。

後半に入り、CFイッシンが倍くらいある相手CBに果敢に挑むも左側に流れたボールに食らいついたところで縦に流れ、大きく相手ラインを上げてしまう。スローインからペナルティエリア角に出たボールでMFルウクが倒れたところ前に出たコウダイをするっとかわし右側に流れた相手フォワードは寄せたレンヤと、シンジの間を抜く見事なシュートで1点追加!大野原SSS 3点目!

続く4点目は1分後。左サイド相手のボールをパスカットしたコウダイがそのまま中に切れ込んでいくと、相手CBの前で弾かれる。CBはそのまま中央を抜きドリブルでボールを運び、レンヤが寄ったところで余った右サイドに流し、そのままもつれてゴール前まで。最後は隙を突いてシュートを打たれ1点追加。

その後SBにヒユウ、コウシロウ、SHにタニグを投入し様子見。

何度か細かなパスをつないで中を抜いてゴール前まで運ぶも、なかなかCBを突破できない!

何とか1点獲れたのはやはりサイドから。

左サイド下でボールを獲ったコウシロウがハーフのコウキに入れると、顔をだしたルウク入れ、すぐ外に開いて受けると大きく縦に蹴り出す。ルウクは落とした後、左を駆け上がる。

イッシンは中央からしばらく内に切りながら入ると相手DF視界からスルスルと消え離れて大外に流れる。
ルウクは相手GKが前に出てきたところをダイレクトで速いグラウンダークロス。

何度も見ているこのシーン!すっぽ抜けたり、テンプラしたり、届かなかったり・・・

今回はイッシン!しっかりボールをとらえゴールネットを揺らしました。

その後も何度かよいパターンがありましたが、最後もゴール前を横切るクロスを抑えきれずシュートを打たれ、大野原SSS 5点目。

攻撃はうまくできたところもあったし、グラウンダークロスに合わせたカウンター一閃は素晴らしかったけど、試合は大野原SSSの勝利となりました。
三笠小SSS 1 – 5 大野原SSS

三笠小SSSの全小は県大会に出場できずに終わりました。

みんな勝ちたい気持ちが大きかっただけにとても残念ですが、最後の二試合は、今年の三笠小SSS U-12チームをそのまま投影したような試合だったのかもしれません。

U-12チームは最後の公式戦であり、これからは中学校でのサッカーにシフトしていくわけですが、せっかく始めたサッカーなので、どんな形でも続けていってくれたらいいなと思います。

三笠小SSS、来年もまた県大会出場を目指して頑張ることにしよう!

対戦いただきましたFCクレセール鹿嶋の皆さん、大野原SSSの皆さん、会場準備担当、県東事務局の皆さんありがとうございました。