TIA SUSANA & ALIANZAについて

　ティアスサナが海を渡って日本にやってきたのは1941年1月の12才の時。ペルー生まれペルー育ちの日系2世。第二次世界大戦でペルーに戻れなくなり、その後、スペイン語通訳などをしながら生計を立てていた。
　南米の心を知るティアスサナのもとにはペルーをはじめとする日系人留学生らが頼ってくるようになり、彼らを励まそうと1971年ペルー料理店「ティアスサナ」をオープン。「ティア」はスペイン語で「おばさん」。スサナおばさんのお店。
　南米といえばサッカー。サッカーをしたい彼らのためにスサナおばさんがユニフォームを作り、グランドを探した。こうして「TIA SUSANA （ティアスサナ）FC」が1982年に誕生。中央区、文京区の大会に参戦。
　その後、シニアメンバーが葛飾区四十雀リーグと東京都マスターズチャンピオンズリーグ（TML）に参戦。この二つのリーグに参加する際はチーム名を「ティアスサナFC」ではなく「アリアンサ」という別の名を冠して出場。ALIANZA（アリアンサ）はペルーの名門クラブ、アリアンサ・リマからとった。スペイン語で「連合」を意味するので、多方面から人が集まったチームとしてもふさわしいと命名された。
　チームの底流は「ペルー流の楽しむサッカー」。ただし全員が全力でプレーすること。「楽しむ」はベストを出したうえで楽しむこと。全力でプレーすることが本当の楽しさの底にあるという考えだ。
　講談社「40歳からうまくなるサッカー」から引用