主な活動場所
八木原小学校

 5・6年生が文化芸術鑑賞教室に参加しました

2023-09-07
9月6日(水)5・6年生が文化芸術鑑賞教室に参加しました

文化芸術鑑賞教室は、文化庁による、我が国の一流の文化芸術団体による公演を鑑賞することで、子供たちの発想力、コミュニケーション能力の育成をはかり、将来の芸術家の育成や芸術鑑賞能力の向上に繫げるための事業の一環で、今回は阪神能楽囃子連盟「調和会」の皆様をお招きし開催されました

今回の文化芸術鑑賞教室に先立ち、7月に事前のワークショップにより、実演指導や鑑賞指導を行っていただいた上で、今回の鑑賞教室に参加しました

まず最初に、オープニング囃子「早笛」を鑑賞しました

お囃子の解説では、お囃子を構成する楽器、笛、小鼓(こつづみ)、大鼓(おおつづみ)、太鼓(たいこ)の説明があり、小鼓、大鼓は馬の皮で作られているが、太鼓は牛の皮で作られていることや、鼓、太鼓の音色の違いなど、いままで知らなかった知識を教えていただきました

その後、全員で小鼓の練習を行い、代表児童、先生が参加してお囃子の指揮が行われました
小鼓の練習では、子供たちが大きな声を出して熱心に稽古をしていた姿が印象的でした

休憩を挟んで、事前のワークショップで各クラスで作成した、裃(かみしも)の発表会が行われました
各クラスで考えて作られた裃を、実際に能楽師の皆様に着けていただいたのですが、各クラス趣向を凝らしてカラフルな裃に仕上がっていました

続いて、全員で太鼓の稽古が行われ、代表児童と能楽師の皆さんによるお囃子の演奏が行われました
代表児童からは、「難しかったが、家でなんども練習してできるようになった」「袴を初めて着けたがすごく重かった」などの声が聞かれました

最後に能楽師の皆さんによる演奏「獅子」を聞いたのですが、迫力のある演奏の中で、無音になるタイミングがあり、静と動、演奏の強弱により、獅子が躍動する場面が感じられました

最後の質疑応答では、能楽師の皆さんに能を始めた理由を伺ったり、笛の指使いに関する質問があり、代々能楽師を受け継いでいる方がいたり、小さいころに祭囃子に興味があり、大学を卒業してから能の世界に入った方がいたりすることを伺いました
また、笛の演奏はドレミの音階ではなく、能の笛の歌があり、ひとつひとつ微妙に違う笛の音に合わせて師匠の方から教わっていくことなどを、学びました

今回の文化芸術鑑賞教室では、普段接する機会の少ない伝統芸能である「能楽」に接することで、いままで知らなかった新たな知識を得ることができ、子供たちのより豊かな成長に繋がる機会になったのではないかと思います

阪神能楽囃子連盟「調和会」の皆様、貴重な体験をありがとうございました