大人の事情③

3人の子どもを育てる40歳代男性。阪神タイガースの大ファンで、子どもさんは少年野球に幼少から加入していました。
「野球は自分らが子どもの頃は男だったら、普通にみんながやっていた。礼儀やチームプレー、先輩後輩の役割など教わることが多い。子どもにはやらせたいんです」

「ただ、現在の時代は、何するんでも親の付き添いが必要なんですよね。土日はたいてい試合だから、朝早くから子どもたちを試合会場まで車で送迎しなくちゃならない。やっぱり車の運転は男がいないと。だけど、仕事とかでお父さんたちがなかなか集まらないんですよね。
昨日も仕事で夜遅かったのに、朝早くから車の送迎ですよ。子ども試合が終わって帰ってくるのが午後でしょ？もうくたくたで午後は動く気がしません」

学研教育総合研究所によると、『習い事をしている子どもの割合は、全体で80.4％。ちょうど30年前の1989年度調査では、習い事をしている小学生は39.1％であったことから、平成元年から令和元年にかけて、「習い事」をする小学生は倍になったと言える』とのこと。
5人に4人は習い事をしていることになります。

子どもは土日などにサッカー、バスケであれば試合が毎週のようにあります。ピアノなど芸術系も発表会があります。学習塾では場合によっては遠方で模試がありますし、高学年は塾のお迎えが21時を回ります。

今の若い世代は町内会の活動に興味がない。家にいるのに参加しないと話される方をよくお見受けしますが、事情を知っていただきたいと感じます。