磨けば光る

2015-12-07
磨けば光るもの。

ダイヤモンドの原石。
努力しているひと。
そして、革製の靴。

岩田屋伊勢丹時代、桜町の朝は早くから
数人の「靴磨き職人」さんがロータリーや軒下に陣地を構え
出勤前のビジネスマンが革靴を手入れしてもらう
ーそんな光景がありました。

風景が変わり、時代が変わり、
「最後の靴磨き職人、引退する」という記事を新聞で読んだときは
胸が熱くなったのを覚えています。
もう20年ほど前のことです。

普段、意識的に他人様の足元をチェックすることはありませんが
ふとしたときに
例えば営業マンが足元にカバンを置く時や
お客様の靴を揃える時など
よく磨かれた革靴に気がついたとき
何だかこちらまで大切にされているようで嬉しくなります。

これから社会に出る方、
きっと何足かの革靴を揃えていかれると思いますが
クタクタになったり
くじけそうになったり
段ボール箱を思い切り踏んだり蹴ったり(←私です)
…する日もあるでしょう。

そんな日は少し早く帰って
靴を磨くといいですよ。

靴も気持ちも、次のステップに上がれますから。


2013年4月1日 熊日夕刊掲載 県民百貨店「一生青春」シリーズ90

と、ここでハッピーニュースです!

当時、紳士服フロアで靴や既製服などのチームマネージャーだったE副さん。
元顧客担当(電話交換や案内所・エレベーター乗務などでお客様をご案内するお仕事)だった
Y田さんと10月にめでたくゴールイン!

ご本人の連絡先が分からず、噂を聞いてからずっと
「どこかでバッタリ会わないかな~」と願っておりましたら
先日のヒノマルマルシェ最終日、
E副さんを発見!歩行者天国を小走りで直撃!!

現在は、ヒノマルマルシェを運営する会社に所属し
県外にも足を運び営業活動を頑張っている毎日だそうです。

この日は、いつものS村さんが打ち合わせで不在のため
マルシェの販売に立っておられました。

奥様とのなれそめなど
根掘り葉掘り聞き出したかったのですが
マルシェの常連さんが来られたので
根物と葉物を少しだけ購入し退散…。

今後も、OB・OGのカップルが誕生するとまた楽しいですなぁ。
お二人、どうぞ末永くお幸せに!!

次回ヒノマルマルシェは12月10日(木)~12日(土)の3日間。
常連さんもビックリの「紫のハクサイ」
今度も出るかしら…

磨くといえば、ここのところ料理の腕を磨いております。
指南書はコチラ「台所のおぢさん」
(魚柄仁之助著、キノブックス発行)



上乃裏通りmychairbooks http://blog.livedoor.jp/mychairbooks/
ピンときて購入。
夕刊フジに6年間連載されていたエッセイをまとめた本です。
家呑みする「おいさん」が
「明治大正昭和の料理を調べ」て実践したり、
または「自分で思いついた」りした料理を作って食べる、という内容。

実際に、台所にあるものでできそうな214品が紹介されていて
やってみると至極美味しい一皿ができてしまうのです。

ただし、何が何cc、とか、大さじ何、とか
一切書いてありません。

例えば、
「北の大地のイカ塩辛鍋」の項からご紹介しますと
「ジャガイモや白菜を鍋で煮て、仕上げにイカの塩辛をドドっと加えて味つけとするのです。
昆布などの「出汁」をまったく使わなくても、イカの塩辛→イカの肝→ウマミぎっしり!!
〈略〉
これがジャガイモと白菜だけの鍋なのか?と疑いたくなるようなコクとうま味に。」
といった感じです。

これを読んで、道理が分かったといいますか
自分なりに応用もできるようになりまして…



持て余していたパック入り酢味噌に
オリーブオイルとおろしニンニクを同量混ぜて
新鮮野菜のバーニャカウダ風サラダでございます〜!

この一冊で、これまでのレシピ本が不要になりましたので
mychairbooksに持って行ったところ、
快く買い取ってくださいました(^^)

腕のいいシェフが書かれたものだったのですが
私にはちょっと専門的だったかも。
料理のお勉強をされている方向きだったのかな。

あの本にも、いい出合いがありますように。
きっと誰かの才能を磨いてくれるはずです。