12月の活動報告&黒板装飾①
2025-12-11
【今年最後の読み聞かせ】
12月、いよいよ冬も本番。冬休みやクリスマスを控えて、どこかわくわくとした空気が小学校にも漂っています。
今月は定例会のある11日が唯一の活動日でしたが、1〜3年生の朝読みのほか、全学年対象の中休みイベントも行われ、盛りだくさんの1日となりました。子どもたちの活き活きとした表情も多く見られ、2025年の締めくくりに相応しい活動になったように思います。
【中休みイベント “こわいはなし”①】
今年の中休みイベントは、視聴覚室で“こわいはなし”3作の読み聞かせを実施。ちょっとした照明や音響、演出を取り入れ、普段の朝読みとは一味違う、朗読劇のような読み聞かせを目指しました。

最初の話は、寺村輝夫・文/ヒサクニヒコ・画『寺村輝夫のむかし話 おばけのはなし1』(あかね書房)より、「のっぺらぼう」です。室内後方の照明が消え、読み手が登場して中央の椅子に座るとお話が始まります。男がのっぺらぼうの蕎麦屋の店員(ねえさん)に遭遇し、家に逃げ帰って妻に話すと、振り返った妻(おかみさん)の顔ものっぺらぼうだった、という二段構えの展開が面白い有名なお話です。
のっぺらぼう役2人は、お面を被って待機。それぞれの登場シーンで振り返って赤いライトで顔を照らします。ポヨヨ〜ンという効果音で振り返るので、怖い話ながらも少しほっこり。笑い声をあげる子もいました。「前の電気も消してー」なんて余裕のある声も聞こえてきます。すっかり油断したところで次の話へ。

2つ目のお話は、岩井志麻子・作/寺門孝之・絵/東雅夫・編『おんなのしろいあし』(岩崎書店)です。ここで前方の照明も消え、めくられる絵本にだけスポットが当たります。本当に消えてしまった部屋の照明と、2人目の読み手の静かで緩急のついた語口、ふいに身近になったお話の舞台に思わず息をのむ子の姿が多く見られました。
“雨の降る日、学校の倉庫や帰路の空き家で遭遇したおんなのしろいあしが追いかけてきて……”
打ちつける雨の音、空き家のドアが軋みながら開く音、おんなのしろいあしがペタペタとついてくる音、そしてラストに真っ暗な部屋に浮かびあがったしろいあし――
特にペタペタという足音は読み手の声に被せるように小さな音で流したのですが、耳聡い子どもたちは「え? なんの音?!」と怯えていたのが印象的だったと効果音担当。細かい演出も盛りだくさんにしたので、このお話が一番怖かったのではないかと思います。

>>> ②に続きます。
12月、いよいよ冬も本番。冬休みやクリスマスを控えて、どこかわくわくとした空気が小学校にも漂っています。
今月は定例会のある11日が唯一の活動日でしたが、1〜3年生の朝読みのほか、全学年対象の中休みイベントも行われ、盛りだくさんの1日となりました。子どもたちの活き活きとした表情も多く見られ、2025年の締めくくりに相応しい活動になったように思います。
【中休みイベント “こわいはなし”①】
今年の中休みイベントは、視聴覚室で“こわいはなし”3作の読み聞かせを実施。ちょっとした照明や音響、演出を取り入れ、普段の朝読みとは一味違う、朗読劇のような読み聞かせを目指しました。

最初の話は、寺村輝夫・文/ヒサクニヒコ・画『寺村輝夫のむかし話 おばけのはなし1』(あかね書房)より、「のっぺらぼう」です。室内後方の照明が消え、読み手が登場して中央の椅子に座るとお話が始まります。男がのっぺらぼうの蕎麦屋の店員(ねえさん)に遭遇し、家に逃げ帰って妻に話すと、振り返った妻(おかみさん)の顔ものっぺらぼうだった、という二段構えの展開が面白い有名なお話です。
のっぺらぼう役2人は、お面を被って待機。それぞれの登場シーンで振り返って赤いライトで顔を照らします。ポヨヨ〜ンという効果音で振り返るので、怖い話ながらも少しほっこり。笑い声をあげる子もいました。「前の電気も消してー」なんて余裕のある声も聞こえてきます。すっかり油断したところで次の話へ。

2つ目のお話は、岩井志麻子・作/寺門孝之・絵/東雅夫・編『おんなのしろいあし』(岩崎書店)です。ここで前方の照明も消え、めくられる絵本にだけスポットが当たります。本当に消えてしまった部屋の照明と、2人目の読み手の静かで緩急のついた語口、ふいに身近になったお話の舞台に思わず息をのむ子の姿が多く見られました。
“雨の降る日、学校の倉庫や帰路の空き家で遭遇したおんなのしろいあしが追いかけてきて……”
打ちつける雨の音、空き家のドアが軋みながら開く音、おんなのしろいあしがペタペタとついてくる音、そしてラストに真っ暗な部屋に浮かびあがったしろいあし――
特にペタペタという足音は読み手の声に被せるように小さな音で流したのですが、耳聡い子どもたちは「え? なんの音?!」と怯えていたのが印象的だったと効果音担当。細かい演出も盛りだくさんにしたので、このお話が一番怖かったのではないかと思います。

>>> ②に続きます。