主な活動場所
福岡大学6号館3階 中央階段付近

 スポーツ選手と学者

2019-03-10
新聞に、子どもが将来なりたい職業のランキングが出ていました。男の子はプロスポーツ選手・学者、女の子は食べ物屋さん・幼稚園の先生・看護師などでした。

スポーツ選手と学者って、似ているところがあります。それは、どちらも「好きなことをしてお金がもらえる」です。ただし、好きなだけでは趣味どまりで、お金をもらうためには才能と努力の両方が必要です。才能だけでも、努力だけでもダメです。学者にとっての努力とは、日々トレーニングをして(他の論文から情報を得たり、自分で実験してデータを取ったり)、試合や大会で良い成績を残す(定期的に学会発表や研究論文を出して評価を受ける)、ということです。

違うところと言えば、スポーツ選手は才能の比重がぐっと高くなりますが、学者は「好きこそ物の上手なれ」で切り抜けることもできます。また、スポーツ選手はほんの一握りの人しか成功しませんが、学者の人口は結構多いものです(おそらく全国に10万人以上はいるでしょう)。

学者の欠点は、給料をもらえるようになるまで時間がかかることです。スポーツ選手が引退するぐらいの歳になって、やっとまともな給料がもらえるようになります。でも、その後の寿命は長いです。