主な活動場所
飯能市市民活動センター

 安心・安全な場

2018-09-09
最近スタッフミーティングでは自助グループが安心・安全な場になるにはどうしたらよかという話題がテーマに上がります。

基本的な自助グループのスタイルというのが「聞きっぱなし、話しぱなし」というものです。これは主に家族機能研究所の斉藤学さんのところで取り入れている枠組のあるミーティングです。

周りを見渡せるように箱形あるいは円坐で人が座り、進行係の誘導で一人当たり話す時間が告げられます。自分の番が来たら、今その場で一番関心のあるテーマで話します。その人が話している間は、周りの人は何もしゃべらず、その話している人の話に耳を傾けます。

決められた時間の中で自分の話をして次の人が話をするという、機械的な進行に最初はもの足りなさを感じるかもしれません。

しかしフリートークにすると話されている人の話を充分聞かないうちに連想ゲームのように話が展開されていく事があります。話が終わらないうちに話題がすり替えられたり、アドバイスになったり、一人の人が独占して話をしてしまう事が起こってしまうのです。

参加する人の中にはやっとの思いで会場に足を運んで下さる方もいます。自分の話を途中でさえ切られたら、いい気持ちはしないでしょう。してほしくもないアドバイスをされたら時にはひどく傷つく場合もあります。

ですから自助グループにはルールが必要になってくるのです。その人の話せる時間を確保する、順番に均等に話が出来るようにする、その人が話している時に他の人は聞く事に集中する、コメント、アドバイスはしない。

話されている方がここに来れば決められた時間があるにせよ、自由に何でも話せる、そして聞いてもらえるという体験を得られる事が大切です。

しばらくはこの基本ルールの中でグループトークを行っていく予定です。場が集中しだすと自ずと自分の事を深く語り出す方が現れます。最も個人的な事を話しているのに、そういう話こそが参加メンバーの共感を呼んだりするのです。

(青山 登)