主な活動場所
雪の豊富な斜面

 2025年2月15日 南会津記録1(会津駒~御神楽沢~大戸沢岳~中ノ沢)

2025-02-28
メンバー;守谷(L、記録)、近堂、くまさん
2月14日(金) 前泊
20時過ぎに赤羽駅集合、東北道経由で西那須野塩原ICから会津高畑スキー場管理棟で仮眠した。屋内にトイレがあり、以前は誰も来なかったが、今年は駐車場車中泊のゲレンデスキーヤーと思われる人が頻繁に出入りして少々うるさかった。

2月15日(土) 会津駒~御神楽沢~大戸沢岳;晴れ 
檜枝岐(940m) 6:20 ~ 会津駒ケ岳(2133m) 10:20 ~ 10:35 P-2094 10:55 ~ 11:05 御神楽沢二俣(1750m) 11:25 ~ 12:55 大戸沢岳(2089m) 13:10 ~ 14:10 葭ヶ平(820m)

 5時に起床して会津駒登山口へ。宿泊予定の民宿・駒口がすぐ前なので駐車をお願いしたところ、快く引き受けて下さった。時間が早いとラッセルかな、と懸念していたが、会津駒に向かうルート上に2~3人くらい歩いたトレースがあり、有難く使わせていただく。冬型気圧配置が続いた後の週末だったが、それ程深い雪ではなく歩き易い。ヘリポート跡に登る急登付近で先行者が見えた。しばらく追い抜かず少し離れて後を付いていたが、申し訳ないので途中でラッセル交代する。先頭で歩いてみると改めてそんなに深く潜らず、雪質も安定していることを確信でき、これなら沢に入って滑れると思われた。
 森林限界を超えると風が強まらないか、と気にしていたが、標高2000mぐらいまではそれほど強まらない。唯一会津駒山頂に到着すると寒さを感じる程度に吹いていたので、休憩を取らず中門岳方面に歩を進めた。地形図でもわかるように会津駒からの稜線は平坦ですねるというより歩く感じで、シールは装着したまま。くまさんはシールを履いた状態で滑走性が良いのか、どんどん引き離していくが、滑降開始予定の2094mピークでしっかり待っていてくれた。
 ピークまで来ると風も穏やかになり、ゆっくりシールを外しながら滑降の準備に取り掛かる。御神楽沢に降る尾根は徐々に傾斜を増していく感じで、程よいパウダーが心地よかった。

 尾根から最後に沢に降り立つ箇所だけ雪庇を避けながら回り込み大休止。ここまで来ると完全に無風で暑かった。「山スキールート212」にはここをビバーク適地としているが、多雪の今年は両側から雪庇が張り出していてあまり気持ち良い感じではなかった。ここからの登りは尾根取付きが急なので、下から見て右側の沢から回り込んで取付いた。相変わらずの無風で暑かったが、この辺りは程よく樹木が生えていて、傾斜もきつくなく気持ちよく登れる尾根だった。
 大戸沢岳は山頂に出てしまうとデコボコした稜線歩きが長くなると考えて、途中からトラバース気味に北東側の肩に出た。順調にここまで来ることができて時間は13時。あとは降るだけで帰りのバスに乗るには早過ぎだが、休憩もそこそこに滑り始めた。大戸沢岳北東尾根は2019年に一度滑っているので、できれば中ノ沢に入りたいと思っていた。雪質的には特に問題無さそう。北東尾根を滑り始めると左側の沢に入っているシュプールもあり、中ノ沢に入ることを御二人にも確認し、快適な滑降を開始した。沢がS字状になるまではシュプールの無い面を狙って楽しむ。S字の部分は1箇所、大滝の部分だけデブリが落ちているのみでそれ程危険な感じでは無かったが、リスク低減のため休憩せず一気に滑り、三岩沢との出合地点まで滑ってゆっくり休憩した。

 下大戸沢スノーシェッド付近まで来て、いつもの渡渉ポイントが完全に埋まっているのにびっくり。どこが渡渉ポイントかわからないぐらいだった。下大戸沢スノーシェッドの川下側にトレースが付いていたのでこれを辿りシェッド出口に到着した。バスが来るまで1時間以上あるので、駒口に電話でお願いして迎えに来て頂いた。