主な活動場所
雪の豊富な斜面

 東北海道Day6;斜里岳2

2025-03-30
3月24日(月) 快晴
メンバー;立田(L)、近堂、笹井、八木、海崎、守谷(記録)
根北峠(490m) 5:30 ~ 登り沢芯(755m) 7:05 ~ 1376mコル 9:20 ~ 斜里岳山頂(1547m) 10:35 ~ 1376mコル 11:05 ~ 12:25 根北峠(490m)

 あっという間に過ぎ去った東北海道の6日間最終日、晴天予報ということで満を持しての斜里岳登頂はこの日となった。お世話になったエアビー宿を整理し、すっかり通いなれた根北峠へ。珍しく一台も停まっていない駐車スペースでサクサク用意する。モルゲンロートに映える斜里岳が美しい。頂上へ向かうには初日の尾根から南側に降りるのだが、出来るだけ高度を落とさずにライン取り。これが中々難しく最後の10m程は滑って沢芯へ出た(理解不足でしたが、帰りに往路トレースを辿って出来るだけ登らないように、という隊長の御意図だったようです)。
 初日に滑った沢は、最初は登り易く快適に高度を稼ぐことができるが、調子こいて950m二俣を見過ごして1508mピーク方面への沢に入ってしまった。すぐに気付いて尾根を越えて1376mコルへ向かう沢へ戻る。次第に傾斜が増してきて、雪が溶けると小滝が出現しそうな段差もあり、後続が少し心配になったが、クトーを出して対応されたようで、安心して上部を目指す。登るにつれて強風でできたエビのしっぽがびっしり張り付いた低木が多くなり歩きづらかったが、順調に1376mコルに達した。



 テレマークの八木さんは固い凹凸は厳しいとのことで、ここで空身に。アルペン組は躊躇しながらも紅一点の海崎さんを含めて全員シール+クトーで1430mコル(夏道合流点)へ上がる。かなりの強風になってきたので、ピクれるかどうか半信半疑だった。1430mコルで3人は空身で上を目指し、隊長と守谷はシートラで登るが、ここで強風に煽られたのが、一番の核心だったかも知れない。頂上直前の1510mピークでさすがにシートラは断念し、うまい具合に形成された巨大シュカブラの間に荷物をデポし、山頂へ。烈風吹きすさぶ山頂では立つことすらままならず会話もできなかったが、写真だけ撮って早々に下山に取り掛かった。



 1510mピークから1430mコルへは素晴らしい斜面だったが、その後のトラバースは予想通りエビのしっぽに悩まされる。コルを越えてもエビさん達がしつこく残っていて高度を若干下げてようやくフラットな沢斜面に辿り着いた。登りで感じていたが、ここからの沢の滑降は振子状で素晴らしい。適度に降って休憩。行動食を摂りながら烈風に耐えて山頂をゲットできたことを称え合った。さらに沢筋を快適に滑って初日と同様に左岸台地に乗る。湿雪で滑りが悪いことが予想されたので登りのトレースを辿ってスムーズに根北峠に到着した。
 道の駅パパスランドさっつるで一風呂浴びた後、宿に忘れ物で回収し女満別空港へ。奥芝商店のスープカレーで舌鼓を打ち、帰京されるみなさんと別れて札幌へ向かった。

 この6日間、楽しく充実してあっという間でした。道東は素晴らしいルートがまだまだ未開拓なまま残されていそうで、自由な山スキーを楽しめることを認識いたしました。立田さん、参加者のみなさま、ありがとうございました。