主な活動場所
雪の豊富な斜面

 東北海道Day5;知床岳

2025-03-30
3月23日(日) 風雪
メンバー;立田(L)、近堂、笹井、八木、海崎、守谷(記録)
相泊駐車場(3m) 7:45 ~ カモイウンベ川河口(4m) 8:15 ~ 尾根取付き (200m)~ 10:00 434mピーク 10:05 ~ カモイウンベ川河口(4m) 10:50 ~ 11:10 相泊駐車場(3m)

 4時起床で最後となる藤田さんの美味しい朝食をいただく。関西組の御二人はこの日の便で帰阪されるため、関東組とは別行動。ゲストハウスで分かれて日本最北東端突端地となる相泊に向かった。根北峠を越えて羅臼まではほとんど店がなく、民家すらあまり見なかった。羅臼にはセイコマ2軒と道の駅があり、トイレ休憩をとって相泊に向かうが、かなりの吹雪に「これで、行くの~?」という声もちらほら。相泊は羅臼から知床半島沿岸を、さらに24kmほど岬方面に走った先の車道終点地。しかし、ここに山スキーを持ったチャリダー2名。何と羅臼岳から半島稜線を縦走し下山して、デポしたチャリで羅臼に戻るそう。
 登高終了を11時までと決め、意を決してシートラで海岸線を歩き出す。流氷のかけらが浮かぶ海と寂れた漁村を見ながらの山スキースタートというのは初めての経験だった。懸念していたカモイウンベ川の渡渉はテトラポッドが置いてあった場所を這いつくばってクリアしたが、笹井さんがもっと簡単に渡れる場所を下方に見つけてみなさんはそちらを使われた。ルートはどこか?と上方を見るとかなり急な段差にスキーで登った跡があった。しかし、雪面が固いことが容易に想定されたので、そのままシートラで一段上がってからスキー装着。緩やかな平地をシールで登り始めた。この辺りは美しくも静かな疎林帯。強風のたねゴウゴウと木々が鳴っているが、我々には防風林となって比較的穏やかだった。知床岳に向かうルートはカモイウンベ川左岸沿いだが、11時では届かないので、ルートを変更してカモイウンベ川とクズレハマ川の間の尾根を行ける所まで行って、登って良さげな斜面があれば滑りましょうということで一致した。



 登り易い尾根だったが、地図でわかるように標高434mのピーク前が急。直付けクトーの強みを発揮して比較的容易にクリアできたが、登るのが難しい方も多かったので、ここで終了。登り途中での観察から、尾根のクズレハマ川側(北側)の斜面が良さそうだったので、こちらを滑ることに。行ってみると適度な疎林で麗しくも素敵な斜面。それまでの寒さをすっかり忘れて楽しんだ。すぐにクズレハマ川右岸の緩斜面に出るのだが、こちらも適度に滑るので快適。全員この森の美しさに魅せられて海岸に降り立った。標高差400m強の行程だったが、記録が無い素晴らしいルートを見出せて、山スキーの自由さ、楽しさを味わえた一本だった。次はノーマルルートで知床岳を滑ってここを登り返して楽しみましょう!と話に花が咲いた。