修了証発行要件

2024-10-28
ロシアバレエe予備校では、バレエ教師養成コースを修了した方に修了証を発行しています。

本記事では、この修了証の発行要件をご紹介します。

図で表すとこうなります。


座学は、知識のインプットのことで、ロシアバレエ教授法初級(1~3年生)のすべての指導課題を解説した動画を視聴して、ノートに書き留めて頂きます。これにより、知識が増えます。

その知識がレッスンでどう生かされるかというと、コンビネーションに現れます。

学年相応の難易度でなければなりませんし、学年の中でも何か月目のレッスンなのかによっても適切に変えていかなければなりません。

これは、通常、知識を増やしただけでは不十分です。

踊りに例えると、振り移しをしただけでは、踊りは完成しないのと同じです。

うろ覚えのところがあるかも知れませんし、間違っているところもあるかも知れません。

また、完璧に理解していても、ニュアンスが出せないかも知れません。


そういった課題を克服するのが実技となります。

振りの間違いは指摘されないと気が付かないことはよくあることです。

ニュアンスの出し方は、教えてもらったほうが早く完成するということもよくあることです。

要するに、実技の目的は「ダメ出し」を受けていただくことです。

ロシアバレエe予備校では、それを「コンビネーションの組み方」として実施しています。

正しいと思って提出した課題に、さまざまな角度からダメ出しを受けます。

褒めて伸ばすとは真逆のアプローチになります。

クラシックバレエの場合、様式美という模範解答がありますので、間違いはバツであり減点されます。

どこがどうバツなのか本人が理解できないと直しようがありませんので、はっきりと指摘されます。

精神的にはきつい面もありますが、不完全なコンビネーションを提示し続ける教師を輩出する訳には行きません。

適切なコンビネーションを提示すれば、生徒はより早く上達します。

「教師の力量はコンビネーションに現れる」

なので、このダメ出しは必須なのです。

晴れて座学と実技の両方をクリアすると、修了証が発行されます。

もちろん、紙ではなく、身についた指導力にこそ価値があります。

それはバレエ教師として、一生の宝となるはずです。

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