鈴鹿 愛知川水系 仙香谷・赤坂谷~ツメカリ谷~神崎川遡行

2017-08-29
日時:2017年8月27日(日)
参加者:fujiChan(リーダー、私)、チュー吉さん、クリンさん、トリピーさん、リエサンの5名
参考タイム:神崎川橋(通行止めゲート)6:10 ⇒仙香谷出合上林道7:00 ⇒遡行開始7:35
仙香谷出合7:43 ⇒ 赤坂谷出合Co617m10:15 ⇒ツメカリ谷への乗り越し入り口11:00 ⇒ツメカリ谷到着12:20 ⇒ツメカリ谷と神埼川本流出合13:30 ⇒ 取水堰堤上登山路入口14:30⇒取水口下林道15:30 ⇒通行止めゲート16:15

赤坂谷は2年連続で台風等の影響で行けませんでしたが、今年は絶好の天候で花崗岩の白い造形美と清流の太陽の輝きを楽しみながら遡行でき、最高の1日をでした。遡行は、仙香谷出合、赤坂谷、ツメカリ谷への移動、ツメカリ谷、神崎川本流の下降と変化の富んだ遡行を楽しむことが出来、納涼ができました。先週、岐阜県で豪雨があったので、その影響がないか下見に行きました。その結果、神崎川周辺では豪雨がなく、その後1週間雨もなく安心して遡行できました。下見を終えて神崎橋で赤坂谷~ツメカリ谷遡行をしている2人を待っている人と話をし、朝6時に出て午後5時になってもまだ帰らないと心配されていました。私達は5人パーティーでしたが全員、怪我もなく作成した計画書の時間内に帰って来れて良かったです。
<神崎川橋~仙香谷出合>
 神崎橋から50m程先の左側にある無料の駐車スペース(その手前は池田キャンプ場の有料駐車場)に前夜から車を2台を停め、その間に女性3人がテント泊、朝5時に起床し、6時に出発。仙香谷出合までは、林道を歩き、林道から出合まで登山路があるので、それを利用した。
<仙香谷>

 釜の泳ぎやヘツリ、小さい巻きなどを強いられる小滝コースが続くが、全て簡単に突破できる楽しめる遡行でした。1ケ所斜6m・10mと続く滝があり、下の6mは左側を腰までつかりながらヘツリ(水量多い時は泳ぎ)ノーザイルで斜瀑を登り、その上の10mの滝は巻き道もあったが、安全確実に登る為、ザイルを出して滝を登った。流れに逆らって左側の壁を手で掴んで近づき下部はシャワークライミング、上部は斜瀑で左側の落ち口に向かって真っすぐ登りました。上部から後に続く4人のメンバーはタイブロックで一人一人登った。幸いメンバーから滝の落ち口まで真っ直ぐだったので、泳いでいるメンバーをザイルで滝まで引っ張り、その下も滝の流れに逆らえないのかザイルを緩めることが出来ませんでした。他は、苦労することなく沢遡行を楽しめました。
<赤坂谷>
 赤坂谷は、二俣で右側を行き、この沢は下部の仙香谷と違い明るく、川原歩きと緩やかな斜瀑の連続で初心者でも沢歩きを十分楽しめるコースである。連続する谷はどれも仙香谷より優しいため、皆楽しくリラックマムードでペースも上がった。
二股から1時間程遡行を続けると右側に赤いテープがぶら下がったツメカリ谷への乗り越し入り口がある。
<赤坂谷~乗り越し~ツメカリ谷>
 このコースは、踏み跡がハッキリしないので読図力がいるコースである。出発は小さなルンゼを少し登ると流れのない谷が2つに分かれる。右側の谷に入り、また谷が2つに分かれる。今度も右の谷沿いに左に巻きながら尾根に出ると尾根路に出た。2万5千分の1の地図で左側に行くのが正解であること確認する。暫く行くと小さなピーク。更に進むと次のピーク。これは行き過ぎたと思い。私一人でこのピークの支尾根を少し下り見晴らしの良い場所に出て、2万5千分の1の地図と照らし合わせて、ツメ
カリ谷に降りるコースを周囲の地形を見、読み取った。皆を待たせた場所に戻り、鞍部に行き読み取ったコース取りでツメカリ谷を目指す。予定通りブログ等に出ていた出合より下のツメカリ谷に到着した。これで赤坂谷では予定より40分遅れであったが(赤坂谷でも時間を稼いでいる)神崎川本流出合では、ぴったりと計画書通りの時間に到着した。Web検索の結果出たブログの「カトラ飯場の残骸、割れたガラス瓶」のコースは通らなかったが予定通りののコース取りが出来た。これもコース取りが間違っていないかリエサンがGPSで確認してくれたので確信を持って下れた。
<ツメカリ谷>

 到着したツメカリ谷川原の30m程下で若い男女のカップルが休憩していた。仙香谷でザイルで滝を登っている際、巻いて追い抜いて行ったカップルである。『このツメカリ谷には、どこに到着しましたか?』と聞くと、「この場所で、今着いたところです。」と応えられた。『GPSでこの場所に到着したのですか?』と聞くと、「2万5千分の1の地図で読図しながら、時々GPSで現在地を確認しながら」と。若い人が私と同じように読図して殆ど同じ場所に下りて来られたことに嬉しさを覚えた。暫く下ると大きな釜を持った5m程の滝に出た。ここは滝右側を巻いて釜に降り、釜を泳いだ。後、3つ程同じような釜があるが、いずれも4m以下の滝でクライミングダウンで釜に降り泳いだ。ツメカリ谷への移動と晴天で体が温もっていたため、皆快適に楽しんで泳ぐことが出来ました。
<神崎川本流下り>

神崎川本流に到着すると白い花崗岩の間に流れる清流の美しさに感動した。暫くは、この白い花崗岩の壁に囲まれた小さな瀞がいくつも出現するが、それらをを泳ぎ下り、心も踊り、皆疲れも吹っ飛んで楽しめた。取水口下の左岸にある林道へ上がる登山路までは、取水口の上部の右岸にある登山路に合流する路を利用した。9月23、24日に案として計画している神崎川源流登山では、この登山路を利用する予定である。
<最後の感想>
 この沢は昔、沢初心者が行きたがり連れて行ってと言われて居たが、私はヒルが多いと聞いていたので敬遠していた。しかし、下見でも今回でもヒルには全く出合うことはなく快適な遡行を楽しめた。特に感動したのは、花崗岩の白い岩肌とその合間を流れる清流が滝、釜、瀞と姿を変える様、水の流れが花崗岩の岩肌を削り様々な形に変えている様に感動した。今回は更に晴天で、それらの自然美が太陽に輝く形で見れたので感動の連続でした。