晩秋の焼岳、前穂高岳山行記

2019-11-16
●目的の山域、山名: 北アルプス 焼岳、前穂高岳
●登山者:リーダーリエサン(私)、fujichan      
●山行期間:2019年11月2日(土)夜~4日(祝)

●参考コースタイム : 11月2日夜 21:30阪急梅田→高速バス
11月3日 5:06~20中ノ湯バス停→6:45~7:00新中ノ湯登山口→8:50旧中ノ湯
     登山道分岐→10:10~30焼岳北峰山頂→13:00新中ノ湯登山口→
     13:30新中ノ湯温泉→タクシーで上高地→17:00岳沢(テント泊)

11月4日 6:30岳沢→9:50~10:20紀美子平→(アイゼン装着)→
     11:15~35前穂高岳→12:15~25紀美子平→
     14:20岳沢(テント撤収)→16:40上高地
     →新島々駅行きバス、松本電鉄、JRを乗り継ぎ帰阪
●山行記
<11月3日 晴>
今年は連休ごとに台風に振り回され、fujichanがまだ行っていない百名山の焼岳をやっと11月に計画、関東信越は台風19号の影響が残る中、連休の山行は台風19号の影響が少ないと聞いた上高地にしました。焼岳登山道へ行くには上高地から10/29辺りに鉄梯子が外され閉鎖なので、夜行バスを中ノ湯で5:06下車し、ヘッドランプを付けて徒歩で新中ノ湯登山口に行きましたが、同行者が数人いました。自動車道沿いは朝日に紅葉が美しく、一足先の紅葉狩りを楽しめ駐車場上の登山口に荷物を置いてアタックザックで登頂しました。

よく整備された道ながら中々の急登で、トドマツ様の林から途中木橋等を越え、森林限界を越え旧中ノ湯分岐あたりから焼岳の北峰と南峰がきれいに見え始めます。溶岩様の石がごろごろする所を登り切ると北峰と南峰のコルに出て、硫黄の煙の出る岩や火口湖を見下ろすと生々しい火山の息吹を感じました。硫黄の煙の出る岩の下を横切り、岩をよじ登り上高地への道を分け北峰に登頂すると、穂高連峰が連なり、奥に黒い槍ケ岳、山をぬって分け入る梓川が手に取るように展望できました。

雪は金曜日には下まで冠雪したそうですが、この二日間の晴天で溶け、殆どありませんでした。雪の状態を見て前穂に行く計画だったので、下山してすぐ岳沢に向かいました。旧中ノ湯からあかんだな駐車場からのバスに乗る計画でしたが幸い新中ノ湯からのタクシーを途中で拾えたので、14:30ごろ上高地に着き、岳沢でテントを張るため水など用意しました。岳沢ではシチューやハンバーグに高野豆腐、サラダチキンなど豪華な夕食で暖まりましたが、季節にしては暖かい一夜でした。
<11月4日 晴>
夜明け直ぐに岳沢を出発出来るようにヘルメット、手袋、冬用帽子、アイゼン、ロングスパッツ、ゴアカッパ上下等とテルモス、行動食を用意し、テントを出ました。出発時は快晴で朝日に浴びた赤焼の西穂、ジャンダルム展望が素晴らしかった。カモシカの立場下までは普通の登山道ですが、次第に岩場が始まり、鎖場や長い梯子を過ぎるとカモシカの立場が見えてきます。朝日に生えるジャンダルムや周辺の尾根が見渡せ、さらに岩場をこなしながら、雷鳥の広場で一休みしました。ここにfujichanのリュックを置いていこうということになりました。ここまで雪はほとんどなかったので、私はアイゼンを持って行きましたがfujichanはアイゼンも置いてしまい、紀美子平に向かうにつれ雪が出始め、帰りの登山者に聞くと紀美子平から上はアイゼンがないといけないとのことで、主人に紀美子平に行って待ってもらい、私が主人のアイゼンを取りに戻りました。時間はまだ余裕があったので、ゆっくりと気を付けて戻りましたが、紀美子平は雪の中、その上は少し岩を越すと、一面の雪面で、さらに岩雪交じりが続きアイゼンがないと行けなかったので、少し時間はかかったが良かったと思いました。山頂で写真を撮ったり展望を楽しんだ。

それから岩場に気を付けながら下山しました。紀美子平からはアイゼンを取り下山しました。私は余分に歩いたので、fujichanがテン場まで先に下り、テントを撤収しテントを持ってくれた。足早に上高地に下りました。上高地では、ちょうど夕方で雲間から見える西穂岳の夕焼けを堪能できました。新島々行きの最終バス(17:40)に乗り、新島々駅乗り継ぎ電車で松本駅まで行き、松本駅では山賊焼き定食を食べてから、最終の「しなの26号特急」20;31発に乗り、名古屋から新幹線で帰阪しました。