北アルプス黒部源流を巡る山旅 その1

2020-07-30
クリンさんとはむくん(私)で7月29日から8月2日にかけて4泊5日で北アルプス黒部源流の山々に行ってきました。
計画は折立から入って薬師岳山荘で一泊、二日目黒部五郎まで頑張って黒部五郎小舎で一泊、三日目は黒部源流を薬師沢小屋まで下り、四日目に赤木沢を登り太郎平小屋で四泊目。最終日はゆっくり折立に下山というものです。さてどんな珍道中になったでしょうか。

天気予報は初日が雨であとはずっと曇り、最終日は晴れるかも、と梅雨がまだあけない中のスタート。前日の移動時は雨で、びしょ濡れのスタートを覚悟していましたがラッキーなことに折立は曇り。逆に暑くなくてよかったです。時折雲が流れて太郎平についた頃には少し眺望も。北アルプス初心者の我々二人は「たぶんあれが黒部五郎やで」「たぶんあっちが鷲羽岳方面」「薬師は全然見えないけどたぶんこっちにあるはず」とすべてに「たぶん、知らんけど」をつけた会話に。
薬師峠キャンプ場、ビチャビチャの登山道からお花畑を通って無事薬師岳山荘に到着。しかし周りは真っ白で風も強かったので明日の御来光登山にかけて一日目は終了しました。
この薬師岳山荘は山小屋というより旅館という感じのとてもきれいなところでした。さらに四泊した山小屋全てですが新型コロナ対策として定員の半分の完全予約制で営業されているため一人のスペースが約畳2畳分もありとても快適に過ごすことができました。

二日目は起きると横殴りの雨、ちょっと待ってもえらい風。登頂を断念し黒部五郎へ向かうことにしました。少し標高が下がるだけで風雨も弱まり、北ノ俣岳や赤木岳のアップダウンではレインウェアを着たり脱いだりの行動となりました。雷鳥にも会い、中俣乗越ではよく見えない赤木沢方面を眺め「ここを下から登ってくるんやな、行けたらいいな」と濡れた登山道を進みました。

黒部五郎岳も真っ白だったのですがせっかくなので登頂。慎重にカールを降りていくと来ました来ました青空が。

黒部五郎カールより

カール内の沢は冷たく、水量も結構あり三日目の源流下りはやめたほうがいいなあと思いながら無事黒部五郎小舎に到着。小屋番さんに次の日の相談をすると「これまでかなりの大水で荒れているし、やめなはれ」と即答。これには「いきたいいきたい」のクリンさんも納得。プランBで三日目は雲ノ平を通って薬師沢小屋まで行くことにしました。

夕食後なんと晴れてきました。

薬師岳方面。実際のピークはこの奥らしい。


テント場の向こうに笠ヶ岳。

いやー雄大ですな。その2につづく。