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横浜市鶴見区社会福祉協議会の
団体交流室

 良いニュース18

2023-12-16

皆様、良いニュースです。そして悪いニュースです。
新渡戸稲造が書いたように「武士道は人類の祝福」であるので、武士道を学びたいと思います。私が考える武士道はすなわち大和魂であって、日本という島国で何千年か続いた人々の叡智だと思います。それは縄文時代から続き、鎌倉時代にほぼ完成をみたと思います。
小規模な集落から、稲作ができるようになり身分の差が生じ、集落が小国になり権威者が登場するようになると、人々は分業するようになりました。弥生、古墳時代になると国が統治方法を探るようになりました。天皇制度もこの頃からでしょう。飛鳥、奈良、平安時代は外国からの影響もあって、神道と仏教の融合を図ります。神仏習合ですね。こうして天皇家が日本を成立させていくのですが、権力闘争も起きてきます。統治には武力の背景がないと難しいと氣付くのです。ここから武士、武家という集団が発生して鎌倉時代となるのです。
鎌倉武士の心は「名こそ惜しけれ」というもので、これは武士の名声に関わるもので、武士という者は名誉を重んじ、主君に忠義を果たすということです。主君に対して忠誠を誓い、主君に敵対する者に対しては武力で排除します。それでも個人としての名誉も重んじるので、戦いの際には自らの名を名乗り、正々堂々と勝負をします。嘘やだますことは卑怯な者のすることとして、恥知らずと軽蔑されたのです。
現代でもこの精神は日本人に受け継がれてきたと思います。神道で言われている「お天道様が見ている」ので、正直であることを重要視しています。日本の文化は恥の文化と言われていますが、人様から見て恥ずかしくないことをするように教育されてきたように思います。皆様も他人の目を気にしたり、恥ずかしいので意見を言わなかったりしませんか?
まさに武士道の心が現代まで繋がってきたことの現れです。
しかし、武士道が完璧なわけではなく、島国日本で通用してきた文化でもあります。現代の国際化、グローバリズムに対応していくためには、やはり改善すべき点もあると思います。
智についてですが、これはまず過去、現在の流れを知り、中今に何をすればいいか知ることです。智という字は、日の元で知るという構成になっています。ですから正確な情報で間違いのない事実を知ることなのです。そのためには自分の知識だけでなく、他人の知識を取り入れて、白日の下に検証しないと事実確認ができないでしょう。ですから、鎌倉武士は、戦の仕方から、色々な情報を精査して、正しい情報を得ようとしました。嘘をつかない、正直である、清廉潔白である、独りよがりでない、正しい分析をする、一番良いと思われる行動をする、このようなことを中今でしてきたのです。
中今はその瞬間にできることを精一杯行うことです。戦場においては一瞬のミスが生死を分けるわけですから、真剣です。
智がまず初めにあるのは、相手を知りたいという愛情から起こるのです。