創世記28

創世記は旧約聖書の初めの書です。作者はモーセのようです。
「イサクはヤコブを呼んで、これを祝福し、命じて言った、『あなたはカナンの娘を妻にめとってはならない。立ってパダンアラムへ行き、あなたの母の父ベトエルの家に行って、そこであなたの母の兄ラバンの娘を妻にめとりなさい。」（1,2節）
イサクはヤコブを祝福し、リベカの提案どおりにラバンのもとに行くように言います。
「さてエサウは、イサクがヤコブを祝福して、パダンアラムにつかわし、そこから妻をめとらせようとしたこと、彼を祝福し、命じて『あなたはカナンの娘を妻にめとってはならない』と言ったこと、そしてヤコブが父母の言葉に従って、パダンアラムへ行ったことを知ったとき、彼はカナンの娘が父イサクの心にかなわないのを見た。」（6~8節）
エサウはカナンの娘を娶ることが、父母の心にかなわないと知ります。
「そこでエサウはイシマエルの所に行き、すでにある妻たちのほかにアブラハムの子イシマエルの娘で、ネバヨテの妹マハラテを妻にめとった。」（9節）
エサウはイシマエルの娘マハラテを娶ります。
「さてヤコブはベエルシバを立って、ハランへ向かったが、一つの所に着いた時、日が暮れたので、そこに一夜を過ごし、その所の石を取ってまくらとし、そこに伏して寝た。」（10,11節）「時に彼は夢をみた。一つのはしごが地の上に立っていて、その頂は天に達し、神の使たちがそれを上り下りしているのを見た。」（12節）
ヤコブは夢を見ますが、天と地をつなぐ梯子を天の使いたちが上り下りしているのです。
「そして主は彼のそばに立って言われた、『わたしはあなたの父アブラハムの神、イサクの神、主である。あなたが伏している地を、あなたと子孫とに与えよう。あなたの子孫は地のちりのように多くなって、西、東、北、南にひろがり、地の諸族はあなたと子孫とによって祝福をうけるであろう。わたしはあなたと共にいて、あなたがどこへ行くにもあなたを守り、あなたをこの地に連れ帰るであろう。わたしは決してあなたを捨てず、あなたに語った事を行うであろう』。」（13~15節）
ヤハウェ神がヤコブのそばで、ヤコブに土地を与え子孫が増えて祝福することを言います。
「そして彼は恐れて言った、『これはなんという恐るべき所だろう。これは神の家である。これは天の門だ』。」（17節）
ヤコブは夢で、その土地に畏怖の念をもち「神の家」「天の門」と言います。
「ヤコブは朝はやく起きて、まくらとしていた石を取り、それを立てて柱とし、その頂に油を注いで、その所の名をベテルと名づけた。」（19節）
ベテルとは神の家という意味です。
「またわたしが柱に立てたこの石を神の家といたしましょう。そしてあなたがくださるすべての物の十分の一を、わたしは必ずあなたにささげます』。」（22節）
ヤコブは持ち物の十分の一を神に捧げると約束します。