4年生が車椅子体験学習を行いました
2022-12-01
11月29日(火)4年生が総合学習の「心のバリアフリー」をテーマに、社会福祉協議会より特別講師の先生をお招きして車椅子体験を体育館で行いました
私たちが暮らす社会には多様な人々がいること
外見や性格、好きなことや嫌いなこと、得意なことや苦手なことも人それぞれ違います
年齢や性別も職業、育った環境なども様々
違いがあって当たり前、違いがあるからこそ、どんな立場の人でも安心して自由に暮らせるような社会を目指していく
建物や交通機関などのバリアフリーだけでなく、一人ひとりが多様な人のことを思いやる「心のバリアフリー」を広げましょうという今までに学んだ内容の復習からスタート
・バリア(障壁)とは多様な人がいることを考慮しない社会によって作り出されたもの
・バリアフリーとは多様な人が社会に参加する上での障壁(バリア)をなくすこと
この日は車椅子の人がバリアをどこで感じるのか知るための体験と、バリアを感じる人を介助する人に必要な心の体験もします
先ずは車椅子の使い方をレクチャーして頂きました
・普段は畳んであるのでハンドルを持って広げる
・座面を背後からハの字の手で広げる
・左右両方のブレーキをかける
・足置きを開いた状態で座る(利用する人が座ってから足置きを出して足を乗せる)
・降りる時は両方のブレーキをかける
・足置きを上げてから立つ
・車椅子を畳む
次に車椅子に乗る人や介助する人の注意点を教えて頂きました
介助する人
①利用者が自走(乗る人が操作)できる人の場合
・自走できる人とは並んで歩く
・介助の依頼があれば手助けする
・同時に二人が車椅子の操作をしないように声を掛け合う
②自走できない人の場合
・介助者は操作する前に声掛けをする
「ブレーキを解除します」「進みます」 「止まります」「回ります」「持ち上げます」等
・車椅子と介助者は距離をあけすぎない
・段差はティッピングレバーを踏んで車体を「持ち上げます」と声をかけ持ち上げる
・坂道は車椅子を後ろ向きにして自分が支えになれる様にゆっくり下る
車椅子に乗る人
・介助する人のためにも深く座る
・介助が必要な場合は介助のお願いをする
・介助を受ける場合は手を膝の上へ置く
これらの説明を受け、自走できる人と介助者、自走できない人と介助者の2グループに分かれどちらの場合も交代して4パターンの体験をします
自走できる場合の体験
・狭い道やお店などの通路を想定した場所を自走する
・車椅子のまま離れた所の物を取ってみる(買い物などを想定)
・段差(町の中だと歩道の始まりや終わりにある)を自走で乗り越える
・カラーコーンのコーナーをまわる
体験してみると車椅子に座った状態で手が伸ばせる範囲の狭さに驚き、ほとんどの子供たちが介助者の手を借りていました
「全然届かない」
「届きそうだけど車椅子が転ばないか心配」
など様々な感想を口にしていました
段差は2~3センチ程でしたが自走で乗り越えることが出来ず、こちらも介助してもらう子供が多かったです
「出来そうって思ったけど実際は出来なかった」
「段差にぶつかる衝撃が予想より怖かった」
「人が乗った車椅子の重さに驚いた」
など体験したからこそ分かる感想でした
自走できない場合の体験
・スロープを登り旋回し段差(10センチ程)を後ろ向きで降りる
・段差を登り旋回し後ろ向きで坂道を下る
「車椅子に乗ってみたら想像以上に怖かった」
「ちゃんと深く座らないと介助する人も大変だと分かった」
「狭い場所で旋回するのが難しかった」
利用する人の気持ちや、介助する人の気持ちの両方を感じる感想がありました
休み時間を挟んで次は「車椅子が自由に利用できる学校、教室を作ってみよう」というテーマで教室に移動して話し合いました
先程の車椅子体験から学校内のバリアを個人で考えた後にグループで意見を出し合いました
・体育館のステージ → 全部階段 → スロープ(取り外し可)
・3階きららの森の上の通路 → 通れない → 通れる様にしたい
・高いところにある物 → 取りにくい → 取りやすい所に置く
・外の下り坂 → 登りや下り/水たまり → 緩やかにする
・廊下タイル → 小さい段差 → 段差をなくす
・音楽室の入り口 → 通りにくい → 幅を広げる
子供達は様々なバリアを発見してバリアフリーにする方法を考えました
担任の先生から簡単に出来ることは自分達で直ぐに取り組もうとお話がありました
校長先生からは松原校舎にもうすぐエレベーターが出来ること、エレベーターが出来たら特別教室は松原校舎に移してどんな人も使いやすいようになること、新しく出来た「みんなのトイレ」についてのお話がありました
今回の総合学習では自分の周りにどのようなバリアを感じている人がいるか、どのようなバリアフリーの工夫があるかに目を向けてみることができ、今までとは違う世界が見えてきた様子の子供達
身近な学校内の改修工事もただ学校が綺麗になるだけではなく、どんな人でも学びやすい環境作りでもあると学びました
意識上のバリアをなくすためにはバリアを感じている人の身になって考え、行動を起こすことが大事だと体感できたようです
子供達の貴重な体験のためにご指導くださいました社会福祉協議会の皆様、子供達が安全に車椅子体験が出来る様にサポートして下さったボランティアの皆様、本当にありがとうございました
私たちが暮らす社会には多様な人々がいること
外見や性格、好きなことや嫌いなこと、得意なことや苦手なことも人それぞれ違います
年齢や性別も職業、育った環境なども様々
違いがあって当たり前、違いがあるからこそ、どんな立場の人でも安心して自由に暮らせるような社会を目指していく
建物や交通機関などのバリアフリーだけでなく、一人ひとりが多様な人のことを思いやる「心のバリアフリー」を広げましょうという今までに学んだ内容の復習からスタート
・バリア(障壁)とは多様な人がいることを考慮しない社会によって作り出されたもの
・バリアフリーとは多様な人が社会に参加する上での障壁(バリア)をなくすこと
この日は車椅子の人がバリアをどこで感じるのか知るための体験と、バリアを感じる人を介助する人に必要な心の体験もします
先ずは車椅子の使い方をレクチャーして頂きました
・普段は畳んであるのでハンドルを持って広げる
・座面を背後からハの字の手で広げる
・左右両方のブレーキをかける
・足置きを開いた状態で座る(利用する人が座ってから足置きを出して足を乗せる)
・降りる時は両方のブレーキをかける
・足置きを上げてから立つ
・車椅子を畳む
次に車椅子に乗る人や介助する人の注意点を教えて頂きました
介助する人
①利用者が自走(乗る人が操作)できる人の場合
・自走できる人とは並んで歩く
・介助の依頼があれば手助けする
・同時に二人が車椅子の操作をしないように声を掛け合う
②自走できない人の場合
・介助者は操作する前に声掛けをする
「ブレーキを解除します」「進みます」 「止まります」「回ります」「持ち上げます」等
・車椅子と介助者は距離をあけすぎない
・段差はティッピングレバーを踏んで車体を「持ち上げます」と声をかけ持ち上げる
・坂道は車椅子を後ろ向きにして自分が支えになれる様にゆっくり下る
車椅子に乗る人
・介助する人のためにも深く座る
・介助が必要な場合は介助のお願いをする
・介助を受ける場合は手を膝の上へ置く
これらの説明を受け、自走できる人と介助者、自走できない人と介助者の2グループに分かれどちらの場合も交代して4パターンの体験をします
自走できる場合の体験
・狭い道やお店などの通路を想定した場所を自走する
・車椅子のまま離れた所の物を取ってみる(買い物などを想定)
・段差(町の中だと歩道の始まりや終わりにある)を自走で乗り越える
・カラーコーンのコーナーをまわる
体験してみると車椅子に座った状態で手が伸ばせる範囲の狭さに驚き、ほとんどの子供たちが介助者の手を借りていました
「全然届かない」
「届きそうだけど車椅子が転ばないか心配」
など様々な感想を口にしていました
段差は2~3センチ程でしたが自走で乗り越えることが出来ず、こちらも介助してもらう子供が多かったです
「出来そうって思ったけど実際は出来なかった」
「段差にぶつかる衝撃が予想より怖かった」
「人が乗った車椅子の重さに驚いた」
など体験したからこそ分かる感想でした
自走できない場合の体験
・スロープを登り旋回し段差(10センチ程)を後ろ向きで降りる
・段差を登り旋回し後ろ向きで坂道を下る
「車椅子に乗ってみたら想像以上に怖かった」
「ちゃんと深く座らないと介助する人も大変だと分かった」
「狭い場所で旋回するのが難しかった」
利用する人の気持ちや、介助する人の気持ちの両方を感じる感想がありました
休み時間を挟んで次は「車椅子が自由に利用できる学校、教室を作ってみよう」というテーマで教室に移動して話し合いました
先程の車椅子体験から学校内のバリアを個人で考えた後にグループで意見を出し合いました
・体育館のステージ → 全部階段 → スロープ(取り外し可)
・3階きららの森の上の通路 → 通れない → 通れる様にしたい
・高いところにある物 → 取りにくい → 取りやすい所に置く
・外の下り坂 → 登りや下り/水たまり → 緩やかにする
・廊下タイル → 小さい段差 → 段差をなくす
・音楽室の入り口 → 通りにくい → 幅を広げる
子供達は様々なバリアを発見してバリアフリーにする方法を考えました
担任の先生から簡単に出来ることは自分達で直ぐに取り組もうとお話がありました
校長先生からは松原校舎にもうすぐエレベーターが出来ること、エレベーターが出来たら特別教室は松原校舎に移してどんな人も使いやすいようになること、新しく出来た「みんなのトイレ」についてのお話がありました
今回の総合学習では自分の周りにどのようなバリアを感じている人がいるか、どのようなバリアフリーの工夫があるかに目を向けてみることができ、今までとは違う世界が見えてきた様子の子供達
身近な学校内の改修工事もただ学校が綺麗になるだけではなく、どんな人でも学びやすい環境作りでもあると学びました
意識上のバリアをなくすためにはバリアを感じている人の身になって考え、行動を起こすことが大事だと体感できたようです
子供達の貴重な体験のためにご指導くださいました社会福祉協議会の皆様、子供達が安全に車椅子体験が出来る様にサポートして下さったボランティアの皆様、本当にありがとうございました