主な活動場所
八木原小学校

 6年生の戦争体験を聞く会が行われました

2023-01-28
1/18(水) 6年生の社会科「長く続いた戦争と人々のくらし」における学習で「戦争体験を聞く会」が行われました

戦争を実際に体験された方から直にお話が聞ける貴重な体験です
今年は11名の方に四街道市内外からお集まりいただきました

控室で待機されている方々をお迎えに行き、挨拶・授業も子どもたちが進行します

お話はクラス別ではなく15人ずつ、6グループに分かれてそれぞれの方からお伺いしました

戦時中の学校の様子や食事のお話をされた方は

運動靴がなく裸足なので先ずは校庭の小石拾いを授業の前にしなければならなかった
「防空壕」を掘りに行くため授業はほとんど出来なかった

駄菓子屋さんやパン屋さんなど、お店は戦争が始まると徐々になくなった
お米がないので「いもごはん」というよりは、いもの中にごはんが入った「ごはんいも」を食べた

いよいよ食料がなくなると、食べられるものは草でもなんでも食べたそうです

小学5年生の時に落ちてくる「焼夷弾」から逃げたお話をされた方は

大きな音に腰を抜かして動けなくなってしまった小さな妹さんを引きずって逃げ
はいていた「もんぺ」が引きずられ穴があいてしまい膝が擦り切れて妹さんは泣き叫んでいたけれど、とにかく必死の思いで逃げたこと
今でもその体験が忘れられずそういう思いを伝えたくてここに来た、と話してくれました

16歳の時に「学徒動員」で兵隊さんや物資を運ぶ蒸気機関車に石炭を積んでいたお話をされた方は

1945年6月10日
27機のB29が飛来し577発の爆弾が投下されたという千葉市空襲の日
日曜日で仕事がお休みだったため空襲から逃れることが出来た

翌日に見た千葉機関庫(現在のJR千葉駅付近)爆撃の様子は
辺り一面真っ黒焦げの焼け野原となり
地面は爆撃で教室よりも大きな穴があき
何ヶ所にもあめ細工のように曲がってしまった線路が空にそびえ
人が焼け焦げたためか異様な匂いがした

ご友人と小学生の女の子1人が学徒動員でその空襲により命を落としたそうです

そして静かにお話に耳を傾けている子どもたちに問いかけました

「君たちはどう思いますか」

これから授業で戦争について学ぶ子どもたち 

今回実際に戦争を体験された方々のお話を聞いたことで、子どもたちにとって戦争は歴史上の出来事や本、テレビの中だけの話ではなくなり、また平和が当たり前ではなく、過去の犠牲の上に現在があることなどがお話の中から感じられ深い学びにつながっていくのではないでしょうか

世界では現在も戦争が続いています

ぜひご家庭でも子どもたちがどう思ったのかなどお話してみてくださいね

最後になりましたが、お寒い中来校され貴重なお話をして下さった方々、毎年お手紙でみなさんに来校のご依頼をされたりなど大変ご尽力いただいているボランティアの長谷川さん、コロナ禍で行事縮小や制限のある中にあっても6年生のためにこの行事を確保して下さった先生方、大切な機会をいただき心から感謝申し上げます