主な活動場所
村岡市民の家

 どんぐりちゃんの思う「陳氏太極拳って…?」

2024-01-13
皆さん、こんにちは😃
陳氏太極拳養芯会のどんぐりちゃんです🌰🐿

今日も外で1時間ほど練習してきましたが、一昨日とは、打って変わってぽかぽかで暖かい陽気でした。
公園で練習をしていたら、小さい子どもさんが声をかけてくれたり、ワンちゃんのお散歩をする人もちらほら……なんとも平和な土曜日です。


さて、本日は、どんぐりちゃんの思う「陳氏太極拳って…?」です。

養芯会でも村岡カンフークラブでも、最初に習うのは攬插衣(ランジャーイー)です。

ランジャーイーの映像
https://youtu.be/kEolfWT5IIY?si=_GyXGZn_kZTb2N5A

上下→左右→上下→ペタン…

と、やっていくのですが、たぶん大体の人は「これって何?」「これが何になるの?」「なんか同じ動作を繰り返してばかりで退屈だな」と思うと思います。

かく言う私も始めた当初は、これと似たような感想を持ちました。

しかし、私の場合は、体調不良を改善するために陳氏太極拳を始めたので、先生に言われた通りにするしかありませんでした。

当時は、心身共に限界に達していたので、気力も体力もなく、練習するとすぐに息が上がってしまうし、動悸はするし、クラクラするし、脳の演算は追いつかないし、集中力は続かないし……

先生に出された課題の回数をこなすのも、ちょっと動いては休み、気力と体力の回復を待ってはまた動き始め…というのを繰り返して、授業中に課題の動作の回数をこなすだけでも精一杯でした。

一般的には、ランジャーイーを自分で動けるようになるのが約1ヶ月、その後5つの動作を自分で動けるようになるのが約3ヶ月というのが標準的なペースで、動きの形を覚えるのが得意な人はもっと速いペースで覚えてしまいます。

私の場合は、気力と体力を回復する為に、ランジャーイーと腕立て伏せを中心に一年から一年半くらいかけて体力づくりをしたので、かなりゆっくりペースで進みました。

しかし、私にはこの経験があるからこそ言えるのですが、体力に自身がない人でも、運動が苦手な人でも、地道にコツコツ練習を重ねることで体力をつけたり、体調を整えたり、技術を向上させることができる。これが陳氏太極拳の良いところだと思います。

ひるがえって、体力がある人や運動が得意な人にとって、陳氏太極拳は簡単で物足りなくてつまらないものかというと、私はそうとは限らないと思います。

確かに、体力がある人や運動が得意な人には、運動することに対する抵抗も少ないでしょうし、人よりも上手く体を動かせる可能性もあるので、その分アドバンテージがあると思います。

しかし、陳氏太極拳の動きは普段私達が日常的に行っている動作とは異なる法則で体を動かすので、そう簡単にはいきません。

陳氏太極拳では、陳氏太極拳の体術法則に従って自分の体をコントロールしながら動くことが求められるので、日常とは違う不慣れな動きをしなくてはならず、必ずしも運動神経が良い人が早く上達するとは限らないところが面白いところでもあります。

あと、覚えが早くて、すぐに動きを覚えることができてしまう人も一見一足飛びにどんどん進めそうですが、実は、じっくり考えながら動いて、自分の体に陳氏太極拳の体術を染み込ませなくてはならないので、そう簡単にはいかないのです。

このように、陳氏太極拳においては、正しい体術を身につけることが大切で、その体術を使って体を鍛えることで、体力がついたり、体調を整えたりすることができます。

お問い合わせで多いのは、映画やアニメの影響もあると思いますが、カンフーや武術というと何かの技を繰り出して相手を倒すことをイメージする人もいると思いますが、陳氏太極拳に関しては、体術が身につかないと技を繰り出すまでに至らず、そこに到達するまでには地道な鍛錬が必要です。

このような感じで、一筋縄ではいかない陳氏太極拳ではありますが、だからこそ、体力がなくて運動が苦手な人でも、地道にコツコツ練習を重ねれば上達していくものなので、だんだんできるようになってくると「自分って案外できるんだ!」「私、カッコよく動けるじゃん♪」と、自信を持ってもらえるのではないかと私は期待しています。

そして、体力があって、運動が得意な人にとっては、他人と競争したり、勝つことが目的ではなく、じっくり自分と向き合う時間が持てたり、練習の中で自分の意志で自分の体を操縦する感覚が面白いと感じられたら、きっと「陳氏太極拳って面白いな」と思ってもらえるのではないかと思っています。

そんな感じで、老若男女問わず、それぞれの目的で陳氏太極拳を日常生活に取り入れて役に立ててもらえたら、きっと「心身共に健やかな人が世の中に増えるのではないかな?」と、どんぐりちゃんは思っています(^^)