小園子之社拝殿の正月飾り

2024-12-28
「小園子之社拝殿の注連縄等飾りつけ」
 暖かい日差しが注ぐ年の暮れ28日に、小園子之社では、総代の皆さんが早朝から、注連縄(しめなわ)や紙垂(しで)の飾りつけと門松作りを行いました。
 注連縄は、一年間の無事と健康を感謝して年神様をお迎えする気持ちを表すために飾るもので、神様の神聖な領域と現世を隔てる線引きの意味での境界の役割をし、不浄なものの侵入を防ぎ清らかな空間を作り出しています。小園の注連縄は、関係者が育てたもち米の藁(もち米の藁は、長くてしなやか)を使って三本を撚り合わせて作っています。「注連縄」本体は、雲を意味し、注連縄に下げられる白い紙は紙垂(しで)と言って、稲妻を表しています。雷の多い時期に稲が実りやすいことから豊作と結び付けて考えられています。注連縄は、拝殿のほかには、ご神木や神楽殿などにも設置されました。
 門松の松は、冬では青々とした強い葉が「永遠の命」として、長寿と健康の象徴になっているようです。門松の竹の長さの比率は、7・5・3で作るとよいとされ、また、三本の竹を締める縄の数も上から、7・5・3本となっています。松の斜めの切口は、切口が笑った口に見えることから、「笑う門には福来る」と縁起を担いでいます。
(藁同様、松や竹も小園産です)
 飾りつけの日は、冬至のあとで、29日は二重苦を連想するのでダメ、31日は一夜飾りとなり神様に失礼になるのでダメだそうです。28日は、8が付くので、末広がりで縁起がよいそうです。
 門松を仕舞う時期は、関東では7日までです。取り外した注連縄等は、神社のだんご焼きで焼きます。小園は毎年、1月14日です。