主な活動場所
登山  
 春秋冬:首都圏近郊の山 
 夏  :日本アルプス、東北の山

定例会
 月一回 : 文京区内施設

 双六岳(すごろくだけ)

2023-09-09
■日程:2023年9月9日(土)~10日(日)
■参加者:4名
■新穂高温泉(駐車場)の天気:9/9晴時々曇(最高25℃)、9/10晴のち曇(最高26℃)
■行程:
(1日目)新穂高登山指導センター→ワサビ平小屋→小池新道入口→秩父沢→鏡平山荘→双六小屋【行動時間7時間30分】
(2日目)双六小屋→双六岳→双六小屋→鏡平山荘→秩父沢→小池新道入口→ワサビ平小屋→新穂高登山指導センター【行動時間7時間】

9月になっても暑い日が続いていますね。皆様いかがお過ごしでしょうか。今回のブログ担当Fです。
私は8月までいろいろと忙しく、登山にもあまり行けず、サークルのブログや写真を見ては羨ましく思っていました。
9月になり忙しさもとりあえずは一段落し、やってきました北アルプス!登るのは双六岳です!(「すごろくだけ」なんだかいい響きですね。最初は読めなかったけど。)

【双六岳】
飛騨山脈(富山県、新潟県、岐阜県、長野県に跨る通称「北アルプス」)に位置する標高2,860mの日本で44番目に高い山。双六岳は長野県大町市と岐阜県高山市に跨っており、双六岳を含む飛騨山脈の主要部分は中部山岳国立公園に指定されている。緩やかな山容で山頂は高原のように広くなだらか。槍ヶ岳と穂高岳の展望地。花の百名山のひとつ。

そして、「天空の滑走路」と呼ばれる絶景が人気とのこと。楽しみです!楽しみなのですが、忙しさと夏の暑さで完全に運動不足。昨年の失敗(バテバテで飲み物しか喉を通らなかったこと)が頭をよぎります。1週間前からチェックしている天気予報もなんだか微妙。(台風も発生するし。)と、多少の不安を抱えながら当日を迎えました。

■1日目(9月9日土曜日)
7:00 新穂高登山指導センター
無事に目の前の有料駐車場に車をとめることができました。聞いた話では、少し下の無料駐車場は午前3時の時点で満車だったようです。(有料駐車場のオープンは6時。)

今回の参加者は、企画してくれたIさんと、Oさん、Sさん、そして私Fの4名です。
Iさんは高山市在住で、ここまでは車で1時間ちょっととのこと。他3名は東京からで、今回はOさんの車で前日に移動し、近くのペンションに宿泊しました。
ベンチで宿のお弁当を食べ、軽くストレッチをして、トイレを済ませ、いざ出発!

7:30 スタート
しばらくはなだらかな林道が続きます。空は白い雲で覆われています。「晴れると暑いから曇ってるくらいがちょうどいい」などと言っていましたが、徐々に雲が薄くなり、隙間から青空も現れました。やはり日が差すと暑いです。

8:27 笹新道登山口
ここで水を補給します。

8:45 ワサビ平小屋
木の水槽でドリンクや野菜が冷やされ、「そうめん」の旗が揺れています。目の前には小川が流れ、とても涼しげな雰囲気です。風鈴があると完璧ですが熊鈴の音でも十分。
まだスタートから1時間ほどなので、トイレ休憩だけで先に進みます。

9:17 小池新道入口
ここからが登山道です。岩岩の道で足元から目が離せませんが、要所要所で平らな石が並べられていたり、木道があったり、整備されているのがわかります。そのためかランニングシューズのような人も多くいました。日も出てきて木陰も少なく、汗が吹き出します。ここから鏡平山荘まで約3時間。頑張りどころです。

10:13 秩父沢
猛暑のためか水は流れていません。木陰もありませんが、風が通って涼しい休憩スポットのようです。私たちは日陰を求めて先へ進みますが、ありそうもないので適当な場所で小休止。

11:00 イタドリヶ原
地元では「ドガランポ」と言っていました。イタドリという名前だったんですね。
運動不足を実感しながら「あと1時間半でカキ氷!」と自分を励ましながら前に進みます。

11:38 シシウドヶ原
ベンチで休憩。汗だくで座った瞬間にベンチにお尻の跡がくっきり。辺りはガスが出てきて真っ白。でも涼しくて気持ちがいいです。

12:13 クマの踊り場
ベアグミを食べながら歩いていたら、バランスを崩し転倒。油断禁物。

12:33 鏡池
晴れていれば池に槍ヶ岳が映るようですが…。明日に期待です。

12:35 鏡平山荘
ようやく鏡平山荘に着きました。待ちに待ったカキ氷!そういえば今年初のカキ氷です。お祭りシロップも美味しく感じます。
水が補給できてトイレがあって、かき氷も食べられるなんて!途中に小屋があるって素晴らしいですね。
さあ、双六小屋までもうひと頑張りです!

14:05 弓折乗越
相変わらず真っ白。何も見えません。暑いのは嫌だけど景色も見たい。わがままですね。

14:34 花見平
花の百名山ですが、花の季節は終わっています。
実もほとんど終わっていましたが、ブルーベリーやナワシロイチゴ(木苺)を見つけてはつまんでいました。腹の足しにはなりませんが、甘酸っぱさが疲れを一瞬忘れさせてくれます。(かなり助けられました。)

15:25 双六小屋
ようやく双六小屋に到着!ホシガラスが出迎えてくれました。

今日は残念ながら霧で景色は楽しめませんでしたが、雨に降られなかったのでよしとしましょう。(金曜日の東京は土砂降りだったんだから。)

20時頃、寝る準備を済ませ、今日の写真を確認していると、Sさんが「星が見える」と知らせてくれました。急いで防寒して外に出ます。
天の川って肉眼でも見えるんですね!まさに満天の星!流れ星も見ることができました!(1時間前は見えなかったのに。Sさん、ありがとうございます。)

■2日目(9月10日日曜日)
5:44 スタート
出発直前、ちょうど太陽が顔を出しました。今日は晴れています!さあ双六岳へ向けて出発です!
太陽に照らされても朝の澄んだ空気が気持ちよく、思わず笑みがこぼれます。(山道じゃなかったらスキップしたい気分!)
♪雲ひとつない青空 日曜日早く起きてよ♪(シャツを洗えば/くるりとユーミン)
今日のBGMはこれで決まりです!

3分の1ほど登り振り返ると、ついにあれが姿を現しました。アポロほどの大きさなので念のためIさんに確認。「あれがあれですか?」そうです。槍ヶ岳です。間違いありません!
岩をよじ登り、「高原のように広くなだらか」な部分に。ほんとにこんなになだらかな場所があったんですね。山頂じゃなくても最高の景色。ここまでの登山道は狭いところが多かったので解放感がすごい。来てよかったと心から思いました。そしてここが噂の「天空の滑走路」。ここ!という撮影ポイントを探しますが…まあいいでしょう。今見てるんだから!

6:52 双六岳頂上
360度の展望。
東に、槍ヶ岳、穂高連峰、燕岳。
西に、白山、黒部五郎岳。
南に、笠ヶ岳、焼岳、乗鞍岳。
北に、三俣蓮華岳、薬師岳、鷲羽岳、水晶岳、立山、剱岳。
(私には分からないのでOさんに教えてもらいました。)
山の名前を知らなくてもずっと見てられます。他の登山者もみんな嬉しそう。とても幸せな空間でした。

7:00 下山開始
O「Iさん晴れ男ですね。」
I「んー、どうかな?」
F「私かもしれませんよ!」
O「俺も雨で中止になったことない。」
今日はみんな晴れ男!晴れ女!

7:53 双六小屋
小屋に戻ってきました。昨日は売り切れだったケーキがあったので注文。元気なうちにエネルギーチャージです。小屋の前で写真撮影をし、鏡平山荘のカキ氷を目標に出発です。

9:00 くろゆりベンチ
こんなにいい景色だったとは。昨日はまったくわかりませんでした。天空の滑走路でやりそびれたジャンプ写真を撮影。(練習しておけばよかった。かっこいいポーズ誰か教えてください。)

9:21 花見平
景色が良すぎてベンチがあるたびに休憩したくなります。ずっと槍ヶ岳が見えます。花の季節にも来てみたいなー。

9:39 弓折乗越
ここもこんな景色だったのね。

10:20 鏡平山荘
Iさんと私は宇治金時、Oさんは苺ミルク、Sさんはコーヒーフロートを注文。次の目標はワサビ平小屋のスイカ!

10:43 鏡池
先端だけですが池に映る槍ヶ岳を確認。
Sさんは「ミッションクリア」と満足そう。他のミッションは「天空の滑走路」と「満天の星」かな?欲を言えば、ライチョウとオコジョも見たかった!

12:16 秩父沢
日陰を見つけて小休止。風が気持ちいい。

13:00 蒲田川左俣谷?
川に下りられる場所があり、涼しさを求めて下りてみます。川の水は想像以上に冷たい。顔を洗い、頭も冷やします。生き返る~。もう全身浸かってしまいたい!

13:35 ワサビ平小屋
最後の楽しみスイカを注文。時価らしく、1/8カット1,000円と表示されていましたが今日は900円でした。大玉のスイカで、4つにカットしても十分な大きさです。
そして私はそうめんもいただきました。こちらも十分な量がありました。

15:00 ゴール
新穂高登山指導センターに到着。おつかれさまでした。
運動不足で登りは結構きつかったですが、かき氷やブルーベリーのおかげで頑張れました。
Iさん、企画してくれてありがとうございます。ご一緒してくださった皆さんもありがとうございました。今年の夏一番の思い出ができました。