障がい者施設の在り方

2022-06-08
このような記事を見る度に、障がい者施設の在り方の問題点について考えさせられます。
容疑者の施設職員は「言うことを聞かないのでやった。」と供述していますが、そもそも障がい者だからこそ、分からないし、出来ないのです。障がい者を普通の健常者と勘違いしているのではないかと思わざるを得ません。
老人福祉施設への就労に際しては、介護関連の資格が必要ですが、障がい者施設への就労については、資格の保持や講習等の明確な規定がありません。現状は各施設毎に、日常的に障がい者と関われる程度の研修をやっているに過ぎないのではないでしょうか?
せめて、国や自治体が一定の基準を設けて、統一的な講習だけでも義務化するべきではないかと考えます。このままでは、障がい者に関する知識・技能を十分に持たない職員が「障がい者に対する偏見」をさらに募らせ、6年前に発生した相模原市障がい者施設殺傷事件のような大事件を起こしかねないと危惧するのは私だけでしょうか?

障害者施設 暴力横行か…青梅 暴行容疑など 複数の職員逮捕
読売新聞2022/06/08 05:00

東京都青梅市の障害者施設「自立支援塾おざくSS」で職員が入所者に暴行した事件があり、警視庁は7日、新たに同施設職員で元警察官の中沢雄治容疑者(62)(青梅市)を暴行容疑で逮捕した。被害者は複数人となり、警視庁は、施設で暴力が横行していた可能性があるとみて調べている。
発表によると、中沢容疑者は昨年11月28日と12月8日、施設内で入所者の男性(39)を引き倒して頭や胸を踏みつけるなどした疑い。調べに対し、「言うことを聞かないのでやった」と容疑を認めている。
警視庁は今年3月29日、入所者の松井祐太朗さん(当時30歳)にけがを負わせたとして職員の落合 大丞だいすけ 被告(41)を傷害容疑で逮捕。6月7日には、落合被告が暴行に使った格闘技用グラブを捨てたとして、職員の宮崎千鶴容疑者(65)(青梅市)ら2人を証拠隠滅容疑で逮捕した。
調べに、宮崎容疑者は「グラブに血が付いており、落合被告をかばうために隠した」と容疑を認めているという。松井さんは搬送先の病院で死亡しており、暴行との因果関係の有無についても調べている。