主な活動場所
雪の豊富な斜面

 東北海道Day2;海別岳

2025-03-30
3月20日(木);晴朝方一時雪
メンバー;立田(L)、近堂、藤田、笹井、八木、海崎、守谷(記録)
峰浜駐車スペース(115m) 6:10 ~ 518mピーク 8:10 ~ 沢侵入地点 (1180m) 9:05 ~ 海別岳肩(1380m) 11:10 ~ 海別岳山頂(1419m) 11:30 ~ 十二線川スノーブリッジ(435m) 13:00 ~ 13:45峰浜駐車スペース(115m)

 初日に引き続いて晴天予報ということで、この山行の目玉とも言える海別岳を目指す。女満別空港から車を走らせていても目を引く真っ白な山嶺は山スキーヤーなら滑降意欲を駆り立てられるだろう。峰浜の南三号と東十線が交差する角に数台が駐車していて、車デポ地であることがわかった。登行開始後はしばらく平坦な林道歩き、また林道を外れてもしばらくは平坦な樹林帯で中々標高を稼げない。518mピークの先は少し降るが、このピークの両側は樹林が濃く、帰路で登り返すのが面倒に感じられた。その先もしばらくは平坦な樹林帯が続き、うんざりする頃、抜きつ抜かれつしていたスプリットボードの2人が少し先で歓声を上げる。眼前には旭岳や十勝岳を思い浮かべる大斜面が広がっていた。
 視界が広がり気持ち良く登っていくと白い流氷が浮かぶオホーツク海が美しかった。昨日偵察した斜里岳も雲が取れてきた。滑降は右側(南側)の沢にルートを取る予定だが、この台地や左側の沢も滑り易そう。先行するスノーシューのトレースは1155mのピークを直登していたが、凹凸が多くて歩きにくそうだったので左から快適に巻いた。さらに1380mの肩に出ると羅臼岳とオホーツクの海が広がるのが眺められ、眼下の北東斜面に滑降意欲をそそられた。ここを滑るには登り返さなければなさそうだが、いつかチャンスがあれば滑りたいものである。



 この先は細尾根でスキーが邪魔に感じて守谷はシートラ、隊長はそのままクトーなしのシール、他の方はクトー装着、とそれぞれの好みで稜線を歩く。さすがに風が強くなってきたが、眺望を楽しみながら尾根歩きを楽しんだ。
 山頂でしばらく写真を撮ったりした後、お待ちかねの滑降に取り掛かる。十二線川源頭は雪質がどうかと懸念していたが、前日の降雪が少し吹き溜まったおかげで素晴らしい脛パウダー。貸切状態でみなさん雄叫びを上げながら滑って行く。先行する八木さんのシュプールと逆に弧を作って8の字を描いて遊んでいたが、いつまでも八木さんが気持ちよさそうに滑って行くので「そろそろ止まりましょうよ~」と声を掛けなければならなかった。



 当初この沢を滑るのは途中までで700mぐらいから往路の尾根に乗り上げなければならないと考えていたが、途中で沢を登ってきた山スキーヤーに出会い、「私のトレース辿れば問題なく沢を降れますよ」との有難い情報をいただく。降っていくと約435mの二俣で右岸にスノーブリッジを渡ることになり、年や季節によってはこのルートを辿るのは難しいかもしれないが、その点ラッキーだったと思う。以降は緩い樹林帯をひたすら降り、最後は林道に出て歩きを交え、素晴らしい海別岳山行を完遂した。