ルシャ山(東北海道合宿4日目)
2026-03-21
山名:ルシャ山
日程:2026年3月21日
天候:曇り
メンバー:立田、ふくちゃん、吉岡、藤田、ゆうき、ユジササ、八木、菊地
行動時間:7時間53分
最高地点:約848m
記録:吉岡
06:32
海抜1m付近から行動開始。前夜、宿の女将さんから「ここは熊が出るよ」と注意を受けた。実際、雪面には新しい熊の足跡が残っており、すでに冬眠から目覚めて動き始めている様子がうかがえた。周囲の気配に注意しながらとなる。菊地さんが先頭で登りのリズムを整えてくれた。
小ピークを越えて下降ルートに入ると、進行方向を濃い藪が塞ぎ、思うように前へ進めない場面があった。藪地図があれば心強いところだがそのようなものは存在しない。
そんな状況下で、立田さんが長年の勘か嗅覚か、疎林になっている通り抜けやすいラインを素早く見つけてくれた。メンバー全体が体力を消耗せずに済んだ。
8:30
標高350m付近の小ピーク手前で、雪の急斜面トラバースが現れた。山アイゼン組とクトー組に分かれて慎重に通過することになった。
前日の知床岳では暴風下の氷結トラバースを経験しており、その影響もあって慎重な判断が求められた。私はクトーで立田さんを追ったが、まったく追いつけない。乗っ越し先の選択も絶妙で、危険箇所では「スピードが大切」との説明を受けたが、同じように動くのは容易ではない。
10:30 急斜面を抜けしばらく難所はない。やがて視界が開け、ルシャ山の穏やかな斜面が見えてきた。あともう少し。

11:00
山頂は強風にさらされ、雪面は風で削られた硬い変形コブが連続していた。滑走には慎重なライン取りが必要だった。
やがて眼下にはオホーツク海が広がり、海面にはまだ流氷が残っていた。白い海と雪面がつながるような景色の中を滑っていく時間は、この山域ならではの特別なものだった。

菊地さんの先導で隊は下降していく。途中で再び登り返しの難所が現れた。スキーで行くか、板を担ぐか判断が分かれる場面だった。
立田さんは迷わずスキーで突破。行きより雪が緩くなっており、「ワンターンの勇気があれば谷底には落ちない」との判断だった。結果として全員がスキーのまま慎重にクリアできた。
途中から谷筋ルートへ入り、疎林が広がる幅広い斜面に出た。木々の間隔が程よく開いた滑走ラインは心地よく、緊張の続いた前半とは対照的な“デザート”の時間だった。
この谷筋は山スキーの過去データにもほとんど記録がない未開ルートで、まさに冒険そのものであった。雪質良好。慎重にラインを選びつつも、未知の斜面を滑る楽しさを存分に味わえた。
14:00視界の先に海に繋がる川にでた。流氷が浮かぶオホーツク海が広がる。
熊の気配、急斜面トラバース、藪の突破、そして流氷を望む滑走。知床らしい緊張と美しさが交互に訪れる山行だった。隊長の判断に助けられながら、未開の谷筋ルートを滑る冒険も味わえ、充実した一日となった。

日程:2026年3月21日
天候:曇り
メンバー:立田、ふくちゃん、吉岡、藤田、ゆうき、ユジササ、八木、菊地
行動時間:7時間53分
最高地点:約848m
記録:吉岡
06:32
海抜1m付近から行動開始。前夜、宿の女将さんから「ここは熊が出るよ」と注意を受けた。実際、雪面には新しい熊の足跡が残っており、すでに冬眠から目覚めて動き始めている様子がうかがえた。周囲の気配に注意しながらとなる。菊地さんが先頭で登りのリズムを整えてくれた。
小ピークを越えて下降ルートに入ると、進行方向を濃い藪が塞ぎ、思うように前へ進めない場面があった。藪地図があれば心強いところだがそのようなものは存在しない。
そんな状況下で、立田さんが長年の勘か嗅覚か、疎林になっている通り抜けやすいラインを素早く見つけてくれた。メンバー全体が体力を消耗せずに済んだ。
8:30
標高350m付近の小ピーク手前で、雪の急斜面トラバースが現れた。山アイゼン組とクトー組に分かれて慎重に通過することになった。
前日の知床岳では暴風下の氷結トラバースを経験しており、その影響もあって慎重な判断が求められた。私はクトーで立田さんを追ったが、まったく追いつけない。乗っ越し先の選択も絶妙で、危険箇所では「スピードが大切」との説明を受けたが、同じように動くのは容易ではない。
10:30 急斜面を抜けしばらく難所はない。やがて視界が開け、ルシャ山の穏やかな斜面が見えてきた。あともう少し。

11:00
山頂は強風にさらされ、雪面は風で削られた硬い変形コブが連続していた。滑走には慎重なライン取りが必要だった。
やがて眼下にはオホーツク海が広がり、海面にはまだ流氷が残っていた。白い海と雪面がつながるような景色の中を滑っていく時間は、この山域ならではの特別なものだった。

菊地さんの先導で隊は下降していく。途中で再び登り返しの難所が現れた。スキーで行くか、板を担ぐか判断が分かれる場面だった。
立田さんは迷わずスキーで突破。行きより雪が緩くなっており、「ワンターンの勇気があれば谷底には落ちない」との判断だった。結果として全員がスキーのまま慎重にクリアできた。
途中から谷筋ルートへ入り、疎林が広がる幅広い斜面に出た。木々の間隔が程よく開いた滑走ラインは心地よく、緊張の続いた前半とは対照的な“デザート”の時間だった。
この谷筋は山スキーの過去データにもほとんど記録がない未開ルートで、まさに冒険そのものであった。雪質良好。慎重にラインを選びつつも、未知の斜面を滑る楽しさを存分に味わえた。
14:00視界の先に海に繋がる川にでた。流氷が浮かぶオホーツク海が広がる。
熊の気配、急斜面トラバース、藪の突破、そして流氷を望む滑走。知床らしい緊張と美しさが交互に訪れる山行だった。隊長の判断に助けられながら、未開の谷筋ルートを滑る冒険も味わえ、充実した一日となった。
