🌈バンビーホームをもっと良くするために― 奈良市学童保育連絡協議会（奈良市連協）の役割 ―

1. 今後、奈良市に要望していくべき“喫緊の保護者ニーズ”

　奈良市連協（バンビーズ）には、バンビーホームに関して保護者の皆さんからの声や現場の課題が日々寄せられており、特に以下のような点が喫緊の課題として挙げられます。

① 増え続ける児童数に対応した「施設の拡充」などインフラ整備
　利用希望者の増加に対し、定員オーバーや狭隘な空間が課題となっています。
　子どもたちが安心して過ごせる物理的な環境整備は、最優先の取り組みです。

② 支援員の確保と“質の向上”
　支援員の人材確保が難しい施設では、安定的な人員配置が困難となり、
　子どもたちの安心感にも影響を及ぼしています。
　採用支援や研修の充実によって、質の高い保育環境の維持が求められます。

③ 発達や特性に応じた支援体制の整備
　支援が必要な子どもに対する対応が施設ごとに異なっている現状があり、
　専門的な支援や加配体制の充実を求める声が上がっています。

④ 安全対策の強化と老朽施設の改善
　施錠管理、防犯カメラ設置、空調や照明の更新など、
　基本的な安全・快適性の確保に対する要望は、依然として根強くあります。

こうした課題を一つのホームが単独で市に伝えることには限界があります。
奈良市連協が“横の連携”と“声の集約”を担うことで、
制度改善への働きかけが実現してきた実績があります。

2. 社会や家庭環境の変化に応じて、“なくしてはならない団体”

　現時点で大きな問題がないように見える場合でも、
　奈良市連協を維持しておくことには、次のような大きな意義があります。

① 保護者会の運営支援・ノウハウ共有の場として
　毎年入れ替わる保護者役員にとって、
　他ホームの成功事例や工夫を学べる場があることは大きな支えです。
　トラブル時にも孤立せずに相談できる体制が、
　「安心して役を引き受けられる」ことにもつながります。

② 子育て・働き方の多様化に応じた柔軟な制度提案の基盤として
　共働き世帯、ひとり親家庭、シフト勤務、リモートワークなど、家庭の在り方が
　多様化する中で、従来の仕組みだけでは対応しきれない声が増えています。
　その現実を的確に行政へ届けるには、団体という“土台”が必要不可欠です。

最後に、

奈良市連協は、「いま困っている保護者の声」を届けるためだけでなく、
これからの子育て世代が安心して暮らせる地域をつくるために、欠かせない存在です。

制度を動かすには、「つながり」「集約」「発信力」が必要です。
奈良市連協（バンビーズ）という“受け皿”があるからこそ、
保護者の声は“行政を動かす力”になります。

“困ってから”では遅く、日頃から備えておくことこそが、
子どもたちの居場所を守る一歩になると考えます。

以上