冬山 甲斐駒・仙丈ヶ岳

2016-01-10
2015年12月29日〜2016年1月2日 参加者スマイルさん・はむくん
参考タイム
29日
夜大阪発 伊那 道の駅南アルプスむら長谷泊
30日
戸台(8:30)鋸岳角兵衛沢(10:25)丹渓山荘跡(11:00)大平山荘(13:10)長衛小屋テント場(13:50)
31日
テント場(7:00)仙水峠(8:10)駒津峰(9:50)甲斐駒ケ岳頂上(11:30)天気が良かったので30分休憩 駒津峰(13:00)仙水峠(14:05)テント場(15:10)
1日
テント場(5:00)大滝の頭(6:50)小仙丈ヶ岳(8:00)仙丈ヶ岳頂上(9:30)小仙丈ヶ岳(10:30)大滝の頭(11:10)テント場(12:20)テント撤収下山スタート(13:25)丹渓山荘跡(14:50)戸台駐車場(16:55)
その後、仙流荘の温泉で体を温め伊那で食事をしたあと、高速のパーキングで仮眠をし、2日の午前中に帰阪。

山に入った30,31,1の3日間とも天気に恵まれ素晴らしい山行となりました。
30日は20キロ超の荷物を背負っての長い河原歩きです。ゆっくりゆっくり脚に負担をかけないように疲れを残さないように歩きます。ほとんど雪はなし。重い荷物を背負っての歩き方が上達したように思います。そろそろ重さが肩、腰にぐいぐいきた頃無事に長衛小屋のテント場に到着です。だいたいテント場で積雪20センチほど。夜は二人ですが鍋。重い食材を持って上がったかいがありました。明日は頑張るぞ。

31日甲斐駒にアタック。朝方は少し天気が悪く、小雪が降っていました。山頂も雲に隠れていたのですが登っていくうちにだんだんと晴れてきました。

仙水峠から駒津峰までは雪混じりながらほとんど土、石の道の急登です。駒津峰からは直登している人もいましたが我々はトラバースして摩利支天の方から登る夏道をたどりました。ここらへんがきつかった。あえぎあえぎやっと甲斐駒ケ岳の山頂です。駒津峰あたりでは強風が吹いていましたが山頂は穏やかでのんびり休憩です。ここからの北岳のかっこいいこと、あんなにとんがっていたのですね。バットレスも見えました。下りもしんどかったです。駒津峰付近のアップダウンや仙水峠までのうんざりするような急坂、しかし六甲荒地山でのアイゼントレのおかげで自信を持って歩くことができました。テント場では小屋でビールを買って祝杯です。トイレもあって小屋が近くにあるテント場はいいですね。

1日は計画ではのんびり仙丈をピストンしてテントでもう一泊だったのですが、初日の出を見るには早朝スタートしたいのと、2日の車の運転のことを考え一気に戸台まで降りることにし、5時にスタートしました。昨日の急坂と違い緩やかに登っていきます。途中まだ樹林帯の中だったのですが見事な御来光を拝むことができました。森林限界を越えいよいよ強風の始まりです。風速20メートルはなく15メートルぐらいの予報でしたが、それでも小仙丈まで「こんな風知らん」という風でした。しかし見晴らしはバッチリ。スマイルさんも「前きた時は眺望がなかったので今回は素晴らしい」とのこと。

風と闘いながら無事仙丈ヶ岳山頂に到着。さすがに風がきつかったので頂上からはすぐに下山しましたが、小仙丈あたりまで戻ると眺望をまたまた堪能。「ずっとみていたい」見事な眺めです。ここまで登ってきてよかった。

そしてテント場までもどりテントを撤収。食料もある程度食べたのでかなり軽く・・・なってない!なんか行きより重い感じ。いきなり肩に重みがずっしりです。しかも雪はほとんどない代わりにところどころ地面が凍っており2、3回すべって転んでしまいました。怪我しなくてよかったです。暗くなる前に12時間なんとか歩ききり駐車場に到着。仙流荘の温泉で疲れを流します。好きで山に入っているのですが、下山した時の安堵感、これなんでしょうか。あー街はいい、家はいい(笑)

穏やかな天候で見事な眺望でほんと素晴らしかったです。神様からのプレゼントと言った感じでした。しかし神様は優しいだけではありません、いくら穏やかといっても冬の3000メートルをなめてはいけないという忠告か、私が仙丈ヶ岳の稜線で右頬と鼻と右手の薬指が軽い凍傷になりました。ネックゲイターがゆるくて顔面が強風にさらされていたのだと思います。手については持っていた手袋が薄かったのでしょう。やはりマイナス10度はえげつない。
冬山は少しでも油断すると命取りになるということを、身をもって教えられました。これからも準備をしっかりして安全な登山に努めます。スマイルさんありがとうございました。