大峯奥駆道(5分の4で途中リタイア)その1

2021-04-30
コロナ禍のなか、みなさん今年のGWは如何過ごされたでしょうか?私は、以前から気になっていた大峰奥駆道(吉野~熊野本宮)踏破にチャレンジしました。元々、昨年のGWに還暦を迎えた記念として挑戦すべく準備していましたが、新型コロナウイルスの感染拡大第1派の真最中でしたので見送り、一年遅れの決行となりました。先人のブログによると、総水平距離約90km、登りの合計7,747m、下りの合計7,919mという修験道です。
 全行程4泊5日で計画したのですが、今年のGWはなかなか好天が続きません。4/25ぐらいから毎日天気予報とにらめっこして、初日(旅のはじまり)と最終日(熊野川を渡渉し大斎原(おおゆのはら)でゴール)は心も天気も晴ればれとしたいので、4/30~5/4の日程を選びました。結果、4日目(5/3)でリタイアしたのですが、反省の意味も込めて今回の旅を振り返りたいと思います。長文になりますがご容赦ください。

1日目(4/30) 天気:晴れ
吉野・奥千本口9:05~四寸岩山10:43着10:52発~二蔵宿小屋11:38着11:44発~五番関12:58着13:10発~洞辻茶屋14:30着14:42発~山上ケ岳・大峯山寺15:37着15:44発~小笹ノ宿16:20着(テント泊)

この日は初日で気力・体力とも充実し、またお天気も快晴で爽やかな風が吹き涼しく、快調に行程を刻むことが出来ます。今年は全国的に暖冬で、ここ吉野の桜も例年より2~3週間早く咲き終わったそうです。それでも、青根ケ峰辺りにはまだ綺麗な花をつけている桜がありました。新型コロナ感染拡大第4波の最中ですが3密でないアウトドアということもあり、多くの登山者(単独がほとんど、時折2人組も)が奥駆道を南に向け歩みを進めています。四寸岩山(エアリアマップでは「よんすんいわやま」、現地標識では「しすんいわやま」と表示)の頂上で何人かの方と話をすると、皆さん「熊野本宮まで行く計画だけど、でも途中で敗退するかも?とにかく体力・気力が持つところまで頑張ります!」とのこと。「自分と同じだ!」と共感し安心します。
吉野奥千本・金峰神社 この鳥居の右から奥駆道本格スタート
青根ケ峰辺りの桜

二蔵小屋宿からは大天井岳(おおてんじょうだけ)には登らず、体力温存と水確保のため東側斜面のトラバース道を五番関に向けて進みます。五番関に着くと稜線上は西側からの強い風が吹き荒れています。女人結界門をくぐり、ここから山上ケ岳(1,719m)を目指し標高差500mの長い登りで徐々に重荷が体の負担になってきました。それでも何とか15時半すぎに大峯山寺に到着できました。毎年5/3が大峯山戸開け式(開山式)なので、今日(4/30)はまだ境内等には人が少なく登山者がちらほらいるだけです(途中の洞辻茶屋等の店も開いていません)。
大峰山寺

ここから40分弱なだらかに下り、本日の目的地小笹ノ宿に16:20に到着。既に7~8張のテントが設営されており、避難小屋にも3,4人が陣取られていました。ここは水場もあって、設営スペースが広く快適なテント場です。私の後に到着した人も含めこの日15~16張のテントが張られていました。晩御飯(パスタ)を食べ翌日の行動食(おにぎり)を作った後、明日以降に備え早々に寝袋に入ったのですが、夜半からの強風が凄かった。テント場自体は斜面の陰で風は当たらないのですが、大きな風切り音で目が覚めその後はなかなか寝付けませんでした。予報でも悪かった明日の天気が心配です。