主な活動場所
横浜市鶴見区社会福祉協議会の
団体交流室

 SDGs15

2023-08-08

皆様、お元氣ですか?
第14番目は「海の豊かさを守ろう」です。
ターゲットは、2025年までにあらゆる海の汚染を減らす、海の生態系の回復に取り組む、海の酸性化を最小限にする、水産資源の管理計画をする、海域の10%を保全する、漁獲量への補助金をなくす、2030年までに開発途上国の海洋資源の利益が得られるようにする、海洋技術が開発途上国で使えるようにする、小規模漁業者が海洋資源を使えるようにする、国際法によって海洋資源の保護・持続可能性を強化する、というものです。
日本は海に囲まれた島国ですから、この目標は達成していかなくてはならないでしょう。以前のブログでも紹介しましたが、海の自然は山の自然がないと成り立ちません。水産資源は限りあるものですから、乱獲は許されません。日本は小規模な漁師たちで成り立っているので、制度をしっかり作らないといけないでしょう。地球の状態が変化すると、山にも海にも問題が起きてきます。海の生態系を理解して、それぞれの魚種によって水揚げ量を規制する必要があります。特に稚魚まで取るのは間違いです。かつてはにしん御殿のように大漁で財産を築けたかもしれませんが、今は時代が違います。科学的な根拠で漁獲量を管理する必要があります。北欧ではすでに漁船ごとに漁獲量を決めて、それ以上採っても引き受けてくれないようになっています。日本も北欧に見習ってそうした制度を導入すべきではないでしょうか?
皆様は、マグロはお好きですか?ウナギはお好きですか?今や日本だけでなく、海外でも刺身のうまさに気づいて、あるいはDHA、EPAが豊富な魚に注目しています。完全養殖ができればいいのですが、マグロは成功していますが、ウナギは難しいようです。近大マグロは有名ですが、養殖と天然でどちらがおいしいか難しいかもしれません。希少な魚類を食べるのではなく、近海物で安いさかなを食べるようにしましょう。
海の汚染は世界的な問題ですが、プラスチックが海洋投棄されることを許してはいけないでしょう。日本には黒潮や対馬海流がありますが、隣国から流されるプラスチックごみが問題です。やがてマイクロプラスチックになりナノプラスチックになります。こうなると目に見えない状態で、魚が飲み込んでしまうのです。蓄積される可能性もありますし、生体濃縮で大型魚は沢山の汚染物質にまみれているかもしれません。水銀も濃縮されるのでマグロは妊婦は食べないように言われています。
海洋資源は魚介類だけでなく天然鉱物も含まれるようです。海洋油田やメタンハイドレート、希少金属等もあります。日本は海洋国ですから、こうした資源を効率的に回収できるように技術を作り出す必要があります。日本の造船技術も向上させ、開発途上国に技術供与もできるかもしれません。
今日、魚を食べる時は、このことを思い返して、感謝して海の恵みを頂きましょう。そして水産業者を守る施策を実行するべきではないでしょうか?