主な活動場所
横浜市鶴見区社会福祉協議会の
団体交流室

 健幸15

2023-10-30

皆様、お元氣ですか?
これまで、健幸になることについて、心と身体について話してきました。人間は大脳皮質が発達しているので、色々な思考をします。それが自分にとっても他人にとっても良い思考であれば良いのですが、悪い思考をしてしまう傾向があるようです。
例えば、ある人が、一日疲れて帰宅するときに、電車が遅れ、お腹も空いてきた時に、人とぶつかって転びそうになった場合、どのように思考するでしょうか?普通の人はひどい目にあった、なんてついていないんだ、厄日だ、などと考えるかもしれません。自分に自信があって他人にも愛情を持っていれば、電車に乗れて良かった、トラブルがあっても鉄道員が対応してくれるので助かる、お腹も空いてきたけど今晩のメニューを考える時間が取れた、忙しくてぶつかっても気が付かない位の人がいるんだな、と考えるかもしれません。この思考について、消極的な見方をするか、積極的な見方をするかで、その後の活動が変わるかもしれません。
例えば、前者の消極的な見方をしていると、いらいらして、家に帰っても家族にぶすーっとした顔ですから、家族も嫌な感情を持つかもしれません。後者の積極的な見方をすれば、帰りのスーパーマーケットで安売りをする時間になって好物の食品を安く手に入れ、家族にも喜ばれる、かもしれません。
このように、思考の仕方次第で回りの人を不愉快にしたり、幸せにしたりすることが可能なのです。もし、皆様のなかで消極的な見方をしている傾向があるなら、是非とも積極的な見方に変えましょう。もともと人間は、自己保存欲求がありますので、何か悪いことが起きないか用心するようにプログラムされているのです。ですから、闇夜を怖がり、表情が怖い人を避けるのです。闇夜では真っ暗で何も見えませんから穴に落ち込みはしないかと心配します。表情が怖い人は、悪意を持っているに違いないと遠ざかるのです。でも、暗ければ、灯りを持てばよいわけですし、表情が怖くても会話から心の優しい人と判るかもしれません。
人間は、生まれながらに生存欲求に基づいて行動するわけですが、日本人は消極的すぎるかもしれません。積極的に行動することが、何か社会基準から離れているように感じてしまうのでしょう。よくあるのが、会議では全く発言せずに、決まった内容について後で文句を言ったりするのです。会議でも積極的に発言すれば、自分の考えと他人の考えの違いが明確になり、より良い結論が得られるかもしれないのです。表情が怖いからと会話を控えると、その人との良好な関係を得そこなうかもしれません。
是非、積極的な見方を自分のものにしましょう。初めは誰でも、自分を変えるのに躊躇するかもしれません。でも、大丈夫です。あなたが変われば、周りの人は、そのあなたを高く評価するでしょう。そうすると。あなたは気持ちが楽になって、さらに積極的な見方ができるようになるのです。