イザヤ26
2025-12-12

イザヤは旧約聖書の預言者の一人です。新約聖書につながる預言もしています。
「その日ユダの国で、この歌をうたう、『われわれは堅固な町をもつ。主は救をその石がきとし、またとりでとされる。門を開いて、信仰を守る正しい国民を入れよ。あなたは全き平安をもって/こころざしの堅固なものを守られる。彼はあなたに信頼しているからである。」(1~3節)
エルサレムの堅固な城壁はヤハウェ神の救いで、信仰を守る者だけが中に入れるのです。
「主は高き所、そびえたつ町に住む者をひきおろし、これを伏させ、これを地に伏させて、ちりにかえされる。」(5節)
高き所は異教の教えの場所のようです。真の神はこれを地に伏させ塵にしてしまいます。
「正しい者の道は平らである。あなたは正しい者の道をなめらかにされる。」(7節)
神の正しい道を歩む者に対し、神はその道をなだらかな道にしてくださいます。
「悪しき者は恵まれても、なお正義を学ばず、正しい地にあっても不義を行い、主の威光を仰ぐことをしない。」(10節)
神からの恵みは聖書を通して知ることができます。しかし、聖書を学ばず、よい環境にあっても神の威光を仰がない者は不義を行います。
「われわれの神、主よ、あなた以外のもろもろの主がわれわれを治めた。しかし、われわれはただ、あなたの名のみをあがめる。」(13節)
真の神の御名はヤハウェです。それ以外に主人はいないのです。
「主よ、彼らは悩みのとき、あなたに求めた。彼らがあなたの懲らしめにあったとき、祈をささげた。主よ、はらめる女の産むときが近づいて苦しみ、その痛みによって叫ぶように、われわれはあなたのゆえに、そのようであった。」(16,17節)
陣痛は最も苦しいと言われます。そのように魂の苦しみがあったときに神に祈るのです。
「あなたの死者は生き、彼らのなきがらは起きる。ちりに伏す者よ、さめて喜びうたえ。あなたの露は光の露であって、それを亡霊の国の上に降らされるからである。」(19節)
復活の預言です。亡霊の国とは死者の国のことでしょう。そこに神から朝露のような光によって死者は生き返るのでしょう。
「さあ、わが民よ、あなたのへやにはいり、あなたのうしろの戸を閉じて、憤りの過ぎ去るまで、しばらく隠れよ。」(20節)
これは神の裁きの時に安全な部屋に隠れるように促しています。ちょうど、エジプトでモーセがイスラエル国民を導き出した時のようです。10の災いの最後はすべての初子が死ぬというものでした。出エジプト12章にあるとおりです。
「見よ、主はそのおられる所を出て、地に住む者の不義を罰せられる。地はその上に流された血をあらわして、殺された者を、もはやおおうことがない。」(21節)
ヤハウェ神は自ら不義の者を裁きます。死者は弔われることもないのです。