詩篇86
2025-02-26

美しい詩を読むと心が豊かになります。本当はメロディーがあったはずです。
ダビデの祈りです。
「主よ、あなたの耳を傾けて、わたしにお答えください。わたしは苦しみかつ乏しいからです。」(1節)
ダビデは神からの返答を期待しています。自分が苦しくて貧しいからです。これは精神的な貧しさのことでしょう。
「わたしのいのちをお守りください。わたしは神を敬う者だからです。あなたに信頼するあなたのしもべをお救いください。あなたはわたしの神です。」(2節)
これも精神的な命かもしれません。神からの救いが無ければ死んだように思うのでしょう。
「主よ、わたしをあわれんでください。わたしはひねもすあなたに呼ばわります。」(3節)
神の憐れみに期待しています。一日中神に祈ったのでしょう。
「あなたのしもべの魂を喜ばせてください。主よ、わが魂はあなたを仰ぎ望みます。」(4節)
ダビデは自分を神の下僕と考えています。救いを得れば、ヤハウェ神を信仰するでしょう。
「主よ、あなたは恵みふかく、寛容であって、あなたに呼ばわるすべての者に/いつくしみを豊かに施されます。」(5節)
神様は慈しみ深く、寛容で、恵みを豊かに与えてくださいます。
「わたしの悩みの日にわたしはあなたに呼ばわります。あなたはわたしに答えられるからです。」(7節)
ダビデは、神に呼ばわれば答えてくださると確信します。
「主よ、もろもろの神のうちにあなたに等しい者はなく、また、あなたのみわざに等しいものはありません。」(8節)
当時、中東地域には色々な名を持つ神々がいました。バールやアシュラやエルという名前が残されています。ヤハウェ神は創造主です。でも、それらの神々は人に作られた神です。
「主よ、あなたが造られたすべての国民は/あなたの前に来て、伏し拝み、み名をあがめるでしょう。」(9節)
人類を創造したのも神ですから、すべての国民は神を拝み、崇めるのです。これは将来起きることですね。
「主よ、あなたの道をわたしに教えてください。わたしはあなたの真理に歩みます。心をひとつにしてみ名を恐れさせてください。」(11節)
神の真理の道を歩む決意をします。神の御心と一つになることを願うのです。
「わたしに、あなたの恵みのしるしを/あらわしてください。そうすれば、わたしを憎む者どもは/わたしを見て恥じるでしょう。主よ、あなたはわたしを助け、わたしを慰められたからです。」(17節)
神がダビデを助け、慰めて頂けたことが明らかになったのでしょう。